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コマンドラインからこんにちは from 関島岳郎


2001年06月02日(土)sekijima.com

 近藤君が携帯を買ったらしい。
http://www08.u-page.so-net.ne.jp/ga2/hp-kk/memo.html

 僕は逆にドメインを取りました。サーバーはもう準備できているのですが、ドメインがまだきません。どう使うかは考え中です。明日から旅に出てしまうからしばらくほったらかしですが、明日の夜ぐらいにアクセスだけは出来るようになるのではないでしょうか。
http://sekijima.com

[link:17] 2001年06月02日(土) 00:36


2001年06月10日(日)最近聞いたもの

◎宮崎で少年の歌を聞く

 イベントで、ピアノの弾き語りをする盲目の少年の歌を聞きました。最近テレビでも何度か取り上げられていて、ちょっとした有名人らしい。確かに素晴らしい歌声で、とても自然に音楽を楽しんでいるようでした。ステージを降りると、どこにでもいそうなやんちゃな小学生。まわりの大人が変に天才少年と持ち上げたりせずに、しずかに成長を見守ってあげたら良いだろうなと思いました。
 ところで、そのイベントでその小学生の次に出たのは、こまっちゃクレズマ。やりにくいったらありゃしない。

◎宮崎で10人の名ピアニストを聞く

 上記のイベントの一環で「100 GOLD FINGERS」というコンサートを聞きました。マル・ウォルドロン、ケニー・バロン、レイ・ブライアント他全10人のジャズピアニストがソロ、ピアノトリオ、2台のピアノのデュオなどをやるコンサートです。しかしながら、オペラ対応の立派なホールで一流ピアニスト達の達者な演奏を聞いてもなんとなくしっくりこないのです。もちろん、演奏は素晴らしいし、それなりに楽しめたのですけど。結局最後に弾いた一番達者でないマル・ウォルドロンの演奏が一番心に染みました。
 その夜、打ち上げ会場はピアノの生演奏が流れているホテルのラウンジだったのですが、突然名ピアニスト達のセッションが始まりました。連弾の格好で一人が普通にコードとテーマを、一人がベースラインを弾いて、ソロは器用に体を入れ替えて交代しながら弾くのです。実に楽しいひとときでした。ああ、やっぱりこういうところで聞くのがふさわしい音楽だなと思いました。川口君はよくこういう目にあうんだろうなあ。

◎岡山でハラペコ星人を聞く

 上記こまっちゃのツアーで岡山に行きました。岡山はデスペラードというロック系の小屋で、なかなか雰囲気が良かったです。そのライブの対バンがハラペコ星人というバンドでした。編成はキーボードとギターとハラペコマシーンの3人編成。キャサリンとかなんとか全員横文字の名前を名乗る女性バンドです。バンド名から想像できるように演奏はかなりへなちょこでした。「ラブソングをやります」と言って歌った曲の歌詞が強烈で印象に残りました。気になったのはハイポジの往年の名曲との関係でしたが、打ち上げで聞いたら「あれめちゃ好きだったんです。」とのこと。

[link:18] 2001年06月10日(日) 23:24


2001年07月04日(水)歩目出先生の悩み相談 第2回

 いぇーい、元気にしておったかの? 歩目出先生じゃ。歩目出と書いてアルキメデスと読むぞえ。アマデウスなどと読まんようにな。めらめら。それにしても日本の夏は暑いのう。わしゃ、お熱いのは好きなんじゃがのう。今回もまた迷える子羊達の悩みを披露するぞえ。あ、わしが子羊じゃな。わくわく。


■今回の悩み

 飲食店の話を友人とする時にいつも思うのは、『あの店は最近味が落ちた。』という話はよく聞くのに『あの店は最近腕を上げた。』という話は全く聞かないことです。世の中の飲食店はまずくなる一方なのですか?それとも人は良くなったことより悪くなったことに敏感なのでしょうか?(歩目出先生/哲学者)


 ぺっ、ぺっ、ぺ。つまらない悩みじゃのう。大体のう、「太った豚になるより、やせたソクラテスになりたい」と野坂昭之も言っていたぞえ。味の事など誰も知らんのじゃ。「鞭の血」ちゅうての、鞭でぶたれると痛いぞえ、血が出るぞえ。つまらない悩みだったので、もうひとつ悩みを読んでみるかのう。


■今回の悩み(その2)

 最近忙しいので猫の手を借りようとしたのですが、猫に手はありますか?動物図鑑で調べたところ、猫には足が4本あるだけのようでした。それとも、孫の手や熊手のように「猫の手」という道具があるのですか?(歩目出先生/哲学者)


 これは難しい悩みじゃ。わしも先日小腹が減った時に、わしの小腹がどこにあるのか探してみたが見つからなかったぞえ。猫の手はどこについておるのかのう。耳の後ろあたりに折りたたんであるのかのう。でも、借りるといってもちょん切るのはいかんぞえ。小股はどこにあるのかのう。切れ上がってみたいのう。熊手は痛そうじゃな。悩みは尽きんが、また来週もわしの悩みを待っておるぞえ。

[link:19] 2001年07月04日(水) 23:10


2001年07月05日(木)やられた!

 北海道から帰ってきてから夏ばて気味で更新をさぼっていたら、また歩目出先生にやられてしまった。

 ひょっとしたら歩目出先生は関島が作った架空の人物だと思っている人もいるかも知れないが、実在の人物だ。僕は以前に一度だけ会ったことがある。単なる変態だった。文章を読めばわかるように、自称の「哲学者」はかなり怪しい。

 その変態がなぜここに書いているのか?実はここに書き込むシステムの本人チェックはかなり甘い。歩目出先生のような変態でも簡単に書き込めてしまう。栗関連の書き込みページを読んでもわかるように、栗コーダーのページはアクセスする人の良心にまかされている部分が多いのだ。今回のような事があったからといって、すぐにシステムを考え直す必要は無いと思う。しかし、ここを読んで下さっている方は、関島岳郎と歩目出先生は別の人間であるということを理解しておいて頂きたい。大体「野坂昭之」ではなく、「野坂昭如」だ。野坂先生の伴奏を務めたことのある関島が間違える訳が無い。

 ところで、栗コーダ−で釧路に行った時、回文を思いついた。

 「釧路よろしく!」

 打ち上げの席で披露するのを忘れてしまったのが悔やまれる。

[link:20] 2001年07月05日(木) 10:30


2001年07月09日(月)机の下から煙が

 ひさしぶりにNECのノートパソコンの電源を入れた。すると机の下から煙が出てきた。覗き込んでみてもケーブルが密集してどこから煙がでているのかよくわからない。とりあえず煙の出ているあたりのACタップの電源を切って、あたりを観察してみる。すると、黒焦げになっているケーブルがあるではないか。今電源を入れたNECのノートパソコンのものだ。ACケーブルの二本の線のうち一本が途中で消滅している。ああ、うちでは結構速いマシンだったんだけどなあ。CPUは486で、我が家唯一のウインドウズマシンだったのに。

 私はGUIはMacを主に使っているが、ウインドウズにはMacに無い素晴らしい機能がひとつだけある。それはDOS窓だ。手に馴染んだDOSのエディターやツールを最新のマシンでバリバリ使うことができる。メインで使っているDOSマシンが286の私は、今回ACアダプターが煙をはいた486マシンのウインドウズ95のDOS窓でいつも使っているエディターを動かして、あまりの便利さと速さに驚いたものだ。やはり慣れた道具は手放せない。Vzエディターは死ぬまで使うだろうなあ。

 しかし、壊れたものと同じACアダプターは、手に入るだろうか。既に化石のようなマシンだからなあ。とりあえず、オークションめぐりでもしてみよう。

[link:21] 2001年07月09日(月) 23:04


2001年07月10日(火)生き様の存在を認めるか?

 今日の朝日新聞の夕刊を読んで驚いた。「ほんパラ!関口堂書店」という本を紹介するテレビ番組を取り上げた記事で、番組で放映して売り上げが伸びた本の例として次のような記述があったのだ。

********(勝手に引用)*******
……6月に放送されたノンフィクション、天才鑑識官の生き様に迫った「指紋捜査官」(角川書店)や、記憶をなくした青年の手記「ぼくらはみんな生きている」(幻冬舎)は、いずれも放送翌日の売り上げが全国的に普段の10倍から20倍に跳ね上がった。
*****************************

 この文を書いた記者は、「生き様」という言葉をどのようにとらえて使っているのだろうか。言うまでも無く「生き様」という日本語は無い。あるのは「死に様」だけである。ここ最近「生き様」という言葉を耳にすることがあるが、あくまでも「生き様」という言葉が存在しないことを利用して、洒落で使っているものと思っていた。しかし、新聞の記事の中で、洒落る必要もない箇所でこのように使われているということは、普通の日本語の単語として市民権を得てしまったということか。うーん、どんなものだろう、ちょっと早すぎませんかねえ。言葉が時代によって変化するのは自然なこととは言え、出現してから数年で定着するとは。例えば、「全然」は否定を伴って使う言葉だが、最近は次のような使い方をされることが多い。

 例)近藤君より川口君の方が全然毛深いよ。

 しかし、この使われ方が定着するのに私の体感時間で20年はかかっていると思う。ラ抜き言葉に至っては、戦前から使用例があるようだが、今だに論争の種になっている。文法と単語なので比較しても意味は無いだろうが、それにしても「生き様」の定着は早すぎる。新語なのに新語らしくないところが気にくわないのだろうな。

 ちなみに僕は、否定を伴わない「全然」も、ラ抜き言葉も使わないようにしています。

[link:22] 2001年07月10日(火) 23:02


2001年07月26日(木)選挙が近い

 今日は涼しかった。たまには今日くらいの気温の日が無いと体が持たない。昨年の夏は一番暑い時期にヨーロッパを回っていたので、暑さに対する耐久力が落ちたような気がする。そういえば、大熊亘は坂本とのデュオでプロバンスにいる。「今プロバンスなんだけど、ティエリーの家の電話番号わかりますか?」という電話が昨日あった。ティエリーというのはプロバンスのオーガナイザーで、プロバンスに行くのに電話番号を一人だけ控えて行くとしたら、まずティエリー以外に考えられないというような人物である。ああ。

 東京の夏は毎年確実に暑くなっている。今の家に住んで13年になるが、毎年冷房の稼動率が高くなって来ている。13年前は、ひと夏で一回使うか使わないかだった。窓を開けていれば充分涼しかった。それが今や毎日10時間くらい使っている。自分の家の冷房が外の気温を高めていると思うと複雑な気持ちになる。せめて昼過ぎまでは冷房を使わないようにしているのだが、そうすると選挙の宣伝カーがうるさい。特にふくろう博士の音量はひどい。あれでは右翼の害宣車、おっと誤変換、街宣車と同じだ。冷房をつけて窓を閉めている家が多いのを見越して音量を上げているのかもしれないが、BGMを流しながら候補者名を連呼しながら走り去るだけで正しい宣伝効果があるわけが無い。

 ところで今のところに引っ越してくる前は、冷房と暖房機具と電話とテレビを持っていなかった。

[link:23] 2001年07月26日(木) 23:50


2001年08月19日(日)沈黙の理由は?

 このコーナーの更新をしばらく怠っていた。いや、このコーナーだけでなく、栗関連や関島岳郎の部屋も更新するべきことを更新していない。この夏ネット関係への意欲がかなり落ちていたようだ。理由をいくつか考えてみた。

◎7月が暑すぎた

 7月が暑すぎたため、ビールの消費量が増えてしまった。8月に入って暑さが落ち着いても、相変わらず消費し続けている。そうすると、ネットに接続する時間帯には眠くなって寝てしまう。しかも朝寝もしてしまう。

◎ローグにはまった

 ふとHP200LXでローグができることを思い出し、やってみた。ずいぶん前にPC9801で一度クリアしたことがあるのだが、HP200LXで動くローグはなかなか新鮮だった。なにしろどこでもできる。おかげで以前はいろいろな原稿を書いていた電車やバスでの移動の時間がローグでつぶれてしまった。

◎あまり家にいなかった

 あまり家にいなかった。モバイルではインターネットに接続をしていない。

◎HP200LXのバックアップが取れない

 日電のノートパソコンのACアダプターが崩壊したため、HP200LXのバックアップが取れなくなった。HP200LXは使う頻度が一番高いマシンなだけに、一気にパソコンに対するやる気がうせた。

◎珍しく練習していた

 8月11日以前はリコーダーの練習をしていたのですよ、あれでも。クレズマ−のスケールはリコーダー向きでないかも。


 どうでもよい理由ばかりだ。しかし、ローグは地下22階で行き詰まり、旅はしばらくない。日電のノートパソコンのACアダプターはオークションで手に入れたが、本体も付いてきてしまった…。美術館のライブも終った。そろそろ改めよう。ビールの消費量だけは変わらないのだが。

[link:24] 2001年08月19日(日) 06:57


2001年08月20日(月)ローグとは

 前回に出てきたローグとは何かという質問があった。

 ローグは1980年にUNIX上で開発された元祖ロールプレイングゲームで、運命の洞窟の奥深く、地下22階より深いところのどこかにあるイェンダーの魔除けを持って帰るのが目的のゲームである。特徴は毎回ランダムに生成されるダンジョンと、テキストをグラフィカルに用いた画面であろう。ドキュメントから少し引用してみる。等幅フォントでないと正しく表示されないと思う。

(以下ドキュメントから引用)
 次に示す図はゲーム開始時の画面の例である。プレイヤーは洞窟の地下1階にある部屋の1つにいる。同じ部屋の中にへびと大うずらがいるのが見える。また、金塊と水薬が1つずつ落ちている。プレイヤーの下方には地下2階へと続く階段がある。さらに、プレイヤーのいる部屋には上、右、下にドアがあり、通路を隔てて別の部屋へ続いているようだ。

----------------------------------------------------------------------------
やあ、戦士。 運命の洞窟へようこそ...




-----+---------------
|..@..............*.|
|...............!...|
|...................|
|.%.................|
|.......S....E......+
------------+--------



階: 1 金塊: 0 体力: 12(12) 強さ: 16(16) 守備: 4 経験: 1/0
----------------------------------------------------------------------------
(引用終り)

 と、まあ、こんな画面のゲームなのでHP200LXのような貧弱なCPUのマシンでも実用的に動作する。ちなみに@がプレイヤーで、%が階段だ。これが面白いのかと聞かれると困ってしまうが、意外と面白いとだけ言っておこう。ちなみに今プレイしているのは、ローグクローン(オリジナルのローグのソースは紛失したとも聞く)を太田純氏が日本語化したもので、メッセージファイルが別ファイルになっている。メッセージファイルを自分で作れば、「リコーダー刑事版ローグ」なんてのも出来そうだが、どんなものだろう。

 最初にローグをインストールした時にマップの表示がおかしくて、よく考えてみたら25行モードで起動しなければならないことに気がついた。いちいち切り替えるのも面倒なので、バッチファイルを書いて、ついでにゲーム終了時にセーブファイルを別ディレクトリーにコピーするようにした。何しろよく死ぬゲームなのだが、死んでしまうとセーブファイルも消えてしまうのだ。そして実に快適にローグを起動できるようになった。バッチファイルはとても便利。あ、少し「コマンドラインからこんにちは」にふさわしい話題になってきたか。

 ローグに興味を持った方には、以下のサイトをおすすめします。ローグのシステムを元にしたROGUELIKEと呼ばれるゲームは、ゲームのひとつのジャンルになっています。そのROGUELIKEのサイト。

http://www.lab3.kuis.kyoto-u.ac.jp/%7Eroguelike/



[link:25] 2001年08月20日(月) 23:06


2001年08月31日(金)家電リサイクル法はパソコンにこそ適用すべきだ

 僕は、パソコン通信を始めたのは早かったが、インターネットに接続したのは遅い方だったと思う。その頃メインで使っていたのはPC9801VX2というDOSマシンだった。Macも持っていたが、8MBのメモリーで漢字Talk7.1を走らせている状態で、インターネットは無理だろうとあきらめていた。フリーソフトでDOS用のテキストブラウザ−が発表されてはいたが、PC9801用のPPP接続ソフトが見つからない。やむをえず、その頃Niftyはtelnetを使えたので、telnetで適当なサーバーからWWW接続してテキストだけ読んでいた。農水省の某研究所のサーバーにはよくお世話になった。その後、Macで8MBメモリーがあればネットサーフィンができることがわかり、Macと9801でひとつのモデムを共有することになる。

 というのは昔話だが、昔話と言っても10年も昔ではない。パソコンの世界の進化の速さは異常だ。もちろんそれはそれで良いこと便利なことも多くあるのだが、古いパソコンの行方が気になる。おそらく凄い数のパソコンが廃棄されているのだろう。特にPC9801は日本の標準パソコンとして君臨していただけに、不要パソコンのかなりの割り合いを占めるのではないだろうか。9801のDOS環境を愛好する者としては心が痛む。用途を限定すれば、古いパソコンでも快適に使えるのに。僕はPC9801VX2を今でもテキスト処理とNiftyの巡回に重宝している。

 先日なにげなくVectorのDOSソフトのライブラリーを見たら、なんと9801のDOS環境用のPPP接続ソフトがあった。最新版のアップは今年の日付だ。DOSソフトのコーナーを見ると、他にもブラウザ−がいくつかアップされている。ドキュメントによると、やはり古いマシンの有効活用を考えて開発されているようだ。我が意を得たり、と早速インストールしてみた。テキスト環境ながらも15年前のマシンで立派にネットサーフィンが出来る。メモリーが640KBのマシンでだ。

 僕はもちろん新しいテクノロジーを否定している訳ではない。デュアルCPUのG4Macでオーディオをあつかってみたいし、事務作業用に最新のWINマシンも欲しい。しかし、家にあるパソコンが現在6台。もう置き場所が無いぞ。要するに自分に「捨てる技術」が無いだけなのはわかっている。しかし、ニュースなどで山の中や小さな島に産業廃棄物が山盛りになっているのを見ると、なかなか良心の呵責なしには捨てられない。そんな中、古いマシンの有効活用を考えてソフトを開発している方々がいるのをうれしく思った。

[link:26] 2001年08月31日(金) 11:46


2001年09月03日(月)タラフとコチャニを聴いた

 渋谷のAXでタラフ・ドゥ・ハイドゥークスとコチャニ・オーケスターを聴いた。実に凄い演奏だった。僕はこまっちゃクレズマで開演前と休憩時間にロビーや会場前で演奏をしていた。川口君も参加している東京中低域も同じ場所で交互に演奏。セッションも交えてなかなか楽しい雰囲気だった。最後のコチャニとタラフの合同演奏を2階客席で見ていたら、最後の曲でこまっちゃクレズマと東京中低域のメンバーが乱入。ええ!?聞いてないよ!でも、たまたま楽屋に遊びに来ていたテューバ界の鉄砲玉、高岡君がステージに上がっていたから、良しとしよう。

 興味深かったのは、あれほどすごい演奏をするタラフの人たちが、意外と物を欲しがるということだ。最初我々の楽屋にタラフのアコーデオンの人がふらりとやってきて、こまっちゃクレズマの張さんのアコーデオンを弾きはじめた。めちゃくちゃうまい。ひとしきり弾いたあと、自分のアコーデオンとベルトを交換してくれと言う。うーん、なんでだろう、サッカーの選手がユニフォームを交換するみたいなものなのだろうか。人の良い張さんが同意すると、そのアコーデオンの人が自分のアコーデオンのベルトを持ってきた。それを見て、張さんは一言「これは、私のほうがめちゃくちゃ損です。」。ベルト自体も貧弱だが、ねずみの食ったあとがあった。本人が言っていたので確かにねずみだ。他にもバイオリンの松井さんは弦をたかられていた。人の良い松井さんが、弦の切れた人にA弦をあげたら、別のバイオリンのじいさんが「A弦くれ。」とやってきた。で、松井さんがA弦はさっきのでおしまい、とケースの中を見せたら、この弦とこの弦もいるんだと別の弦を持って行った。普通予備の弦くらい持ち歩くと思うのだが。また、帰りがけにサックスの多田さんがめがねを無くしてさがしていた。スタッフに楽屋になかったか聞くと、「あ、別の人に渡しましたけど。」とのこと。なぜかタラフのメンバーが持っていた。女物の度付きめがねをどうするんだろう。コチャニがタラフの村に行った時に、あまりに貧しい村なので驚いたと言っていたが、今やタラフは結構稼いでいるのでは無いだろうか。少なくともルーマニアの所得水準に比べたらかなり稼いでいるはずである。それでも、一度身に付いた癖や価値観は変わらないのか。それとも、やっぱり芸人たるもの色と欲か。うん、そうだ。今日のこまっちゃクレズマを振り返ってみれば、タラフとコチャニのコンサート盛り上げて下さいよ、のお願いにほいほいとタダ同然のギャラでやってしまったが、これではいかん。あのチケットの値段(もちろんその価値のあるコンサートだったと思うが)で、あれだけお客さんが入っていたのだからなあ。

 一言付け加えると、とはいえタラフの人はすごくフレンドリーないい人たちです。タダ同然のギャラをくれた会社もいい仕事をしているところなんだよなあ。今日はそのギャップを楽しんだ。


 

[link:27] 2001年09月03日(月) 03:41


2001年09月23日(日)この20日間の見出し

◎前川清+スリルホーン
◎Yaeレコーディング
◎シカラムータ初つの犬リハ
◎栗コーダー横浜美術館
◎NCSA Mosaicをインストールしてみる。
◎朝起きてあの事件を知った日は、ふいごのライブだった。
◎「trumpi/アントン・ブリューヒンの口琴新世界」先行上映会で演奏して、たまたま来日中のサハの人の口琴を聞く。
◎パソコン大魔神を知る。
◎ナイフを持った怪しい男が近所をうろついていた。
◎最近一番速かったレコーディング
◎エスマのオープニングアクトで演奏してエスマの歌を聞く。
◎それはむずかしい。
◎そろそろ寿命か?
◎阪急六甲リゾート楽団
◎お彼岸の墓参り

[link:28] 2001年09月23日(日) 23:15


2001年09月28日(金)テロと台風

 最近仕事が2つキャンセルになった。

 ひとつは酒井俊さんグループで出演予定だった柏のジャズフェスティバルだ。例のニューヨークのテロ事件で延期になったらしい。ニューヨークの事件と柏のジャズフェスティバルがどう関係あるのか知らないが、過度の自粛もいかがなものかと思う。もっとも、アメリカから呼ぶ予定だった出演者が来られなくなったかもしれないし、他にやむを得ぬ事情があるのかもしれない。しかし、ニューヨークのラジオ局が「イマジン」や「明日に架ける橋」などを自主規制して流さないようにしていたのは「過度の自粛」だろう。

 もうひとつキャンセルになったのは大熊亘、坂本弘道と行く予定だった10/13,14の台湾公演だ。これは伝統音楽のフェスティバルで、台湾先住民の歌も聴けそうで楽しみにしていたのだが、9月に台湾を襲った台風の影響で中止になった。正直「台風で中止」と聞いてもピンとこなかったのだが、実際の被害を知って驚いた。台湾先住民族との交流会を運営している方から大熊経由で来たメールを少々長くなるが勝手に引用させてもらう。

-- 以下、勝手に引用 ---------------------------------------------
皆様
台風の続報を。

 台北市の北部、南京東路5段以北のゴミが片付いておらず、
週明けにはなんとかなる見込みだとのことです。
およそ10万トン(台北市の半年分)のゴミが出て、毎日
1トンずつ片付けている状態です。片付いていない地域では
悪臭が漂い、毎日憔悴の日々を送っている人々が多いとのこと。
昨日(9月22日)の新聞ではまだ9万世帯が停電中です。
電気は25日、電話は28日に全面的に通じる見込みです。

9月21日付けの自由時報では、
中央災害対策センターの統計によると、今回の台風で
全台湾で85人死亡、15人行方不明、208人がケガ、
小学校から大学院までの教育機関のうち382校が
浸水または損壊を受けたそうです。
また、土石流は台北県が5件、宜蘭県10件、新竹9件、
苗栗縣30件、南投5件、雲林3件、嘉義4件、台南県9件、
高雄7件。農産品の被害は相当にのぼるとのこと。

 地下鉄は一日ごとに開通区間が広がっており、
台北市の南北を結ぶ線は、一ヵ月以内に全面開通する
予定とのことです。しかし、東西を結ぶ線は当分時間がかかるよう。
鉄道も台北駅はまだ浸水しており、板橋と松山が始発駅になっています。
公共交通機関がバス中心の生活に戻り、市内各地で混雑・渋滞しています。

-----------------------------------------------------------

 隣の国でこんな災害があったとは。改めて報道されていることがすべてではない、と思った次第。もっとも、新聞の小見出しで見たような気もするので、勝手に読み飛ばしていたのかもしれないのだが。

[link:29] 2001年09月28日(金) 12:55


2001年10月16日(火)最近思ったこと

その1
 インターネットは年々重くなっている。特に今年に入ってからがひどい。僕はこれを常時接続とi-modeのせいではないかとにらんでいる。我々がインターネットを使うということは、電子メールにせよウェブを閲覧するのにせよネットに相応の負荷をかけているのだが、最近の傾向としてそのことにあまりに無頓着になりすぎているのではないだろうか。インターネットは使わせてもらっているものだという認識が大事だと思う。

その2
 「〜じゃないですか」は語尾上げと一緒だ。

その3
 やましいことは、どさくさにまぎれてやるに限る。

その4
 近藤君に川口君のひげをつけたら…。

[link:30] 2001年10月16日(火) 23:13


2001年11月26日(月)けむり(1)

栗「おっ、ひさしぶり。」
川「どーも、どーも。お元気そうで。あれ、あとの二人は?」
栗「もう来るんじゃないかな。川口君は最近どこ行ってたの?」
川「いやだなあ、栗コーダーでツアーに行っていたじゃない
ですか。」
栗「あ、そうか。全然ひさしぶりじゃないね。」
川「だけど、びっくりしたなあ。突然だからねえ。」
栗「ああ、びっくりしたよ。」
近「どうも。」
栗「あ、近藤君だ。ひさしぶり。」
川「ひさしぶりじゃないよー。」
近「いろいろな顔ぶれが集まっていますなあ。」
栗「あ、あそこに八木さんがいる。」
川「あいさつしてこようか。」
栗「いや、この状況で行くと話が長くなりそうだから後にし
よう。」
近「あっちでぜんちゃんを見たよ。」
栗「ぜんちゃんは来るよね。」
川「ミスタークリスマスのメンバーはけっこう来てるね。桜
井さんや角田さんもいたよ。」
近「松浦さんは遠いから無理かな。」
栗「あ、宇宙人とあらきんさんが話している。」
川「わー、宇宙人だ、宇宙人だ。」
近「しんりんちゃんは遅いなあ。」
関「どうも、遅くなりました。まだ始まってない?」
栗「あ、どうも、おひさしぶり。」
川「ひさしぶりじゃないって。」
近「あ、大筒を持ってきましたか。」
関「一応。テューバはじゃまなので置いてきました。」
川「ストラーダは演奏しないんですか?」
関「いや、特にそういう話はないけど。」
栗「あ、関島さんはちゃんと黒を来てきたんですね。」
関「まあ、気持ちだけ。でも、突然でしたね。」
川「いやー、ほんと。」
近「あっけないものですね。」
関「しかし、すごい顔ぶれが集まっていますね。」
川「なんか同窓会みたいで楽しいよね。」
関「そうそう、篠田さんの通夜の時も思ったんだけど、なん
かね、不謹慎だけど楽しいんだよね。」
栗「半分くらいは知った顔かな。」
川「ひさしぶりに見る顔も多いね。」
近「やっぱり演奏するの?」
栗「リコーダー四重奏でさあ、短く1曲やるのは?」
関「賛美歌306番は?」
栗「あ、中筒が無いや。」
近「アメージンググレースがいいんじゃないかな。」
川「あのアレンジで?」
関「ブッシュネットが無いよ。」
栗「『今こそ別れ』でどうかなあ。」
川「うん、手堅いね。」
近「状況が状況だから安全なのでいいんじゃないかな。」
関「じゃあ、『今こそ別れ』で。演奏はどのへんでやるのか
な。」
栗「いやあ、どうだろう。大体仕切っているのは誰だっけ?」
近「誰かなあ。受付で聞いてみようか。」
栗「まあ、もうちょっと落ち着いてからでいいんじゃないか
な。」
川「あ、COTU COTUの3人だ。 ちょっとひげ談義でもしてく
るかな。」
関「合言葉は『ひげ』だね。」
川「あの関島さんのヨーロッパ日記ではひどい目に会いまし
たからねー。いろんな人に『いやあ、川口君ってすごい
んだね。』って言われたんですから。」
関「ごめんごめん、ま、『嘘も方便』ってさあ。」
川「それにしても、HOBO SAX QUARTETのビデオのジャケに地
球の歩き方を持った僕を書かれちゃうし。 」
関「いやあ、やっぱり面白いのが一番でしょう。 HOBO SAX
QUARTETは今日演奏するの?」
川「どうでしょうねえ。梅津さんと多田さんは来ているみた
いだけど。僕も一応アルトサックス持ってきましたから。
その分、ソプラノサックスを持ってこなかったんで、
『うれしい知らせ』とかできませんけどね。僕も今日は
車じゃなかったので。」
栗「全員車じゃないのも珍しいかな。」
近「あ、いさ子ちゃんだ。」
関「来年は円形あるかなあ。」
栗「どうでしょうなあ。」
川「また栗コーダーでやりたいけどねえ。」
栗「そうですなあ。」
近「今、ふと思ったんだけどさあ。」
栗「ふむ。」
近「南青山マンダラくらい大きさで。」
栗「ふむ。」
川「ふむふむ。」
近「円形のライブハウスって作ったらどうかな。」
関「ということは、ステージは真ん中に?」
栗「それは新しい!‥‥でもすごく使いにくいぞ。」
川「僕等はまだいいけど、普通のバンドはやりにくいよね。」
関「もって3か月かな。」
近「『今、ふと思いついた』だけのことはありますな。」
関「あ、たまの3人だ。知久君にこの間買ったサハの口琴を
みてもらおうと思っていたんだけど、今日に限って口琴
箱を持ってこなかったなあ。」
近「あ、ひさしぶりに知久君とやるのはどうかなあ。」
川「え、今ここで?」
関「楽譜がなあ‥‥。」
栗「今日は車じゃないから、基本セットの楽譜しか持ってき
てないよ。」
川「まあ、またの機会でということで。」
近「残念。『おるがん』とかいいかなと思ったんだけどね。
ほら、『ぼーくーが、死んだひー』って。」
関「それはあんまりじゃないかなあ。」
栗「今日の近藤君は、なんかいい感じだね。でも、まあ、突
然だったからね。」
川「突然でしたねえ。」
関「あれ? あそこにいるのは‥‥。」
栗「あ、岡村君ではありませんか。えー、なんでいるんだろ
う。」
近「どういうつながりかな?」
関「ところで、今日って誰の葬式でしたっけ?」
栗「お、それは意外なことに気がつきませんでしたなあ。誰
だっけ?」
川「誰だっけ?」
近「さあ?」
関「でも、突然でしたね。」
栗「いや、まったく。」

[link:31] 2001年11月26日(月) 10:40


2001年11月28日(水)11/24ジュニアミュージックステージ用台本(だいたいこんなことをやりました)

☆☆いろんな音を出して、お話に音楽をつけてみようのコーナー☆☆ ver.3.0


      ※栗コーダーの演奏、楽器紹介コーナーが終わる。

おにいさん 「栗コーダーカルテットの演奏を聞いてい
       たら、なんだかリコーダーを吹いてみた
       くなってきたなあ。」
おねえさん 「そうよねえ!会場のみんなは?」
子供達   「はーい!」
おにいさん 「それじゃ、栗コーダーカルテットのみな
       さん、よろしくお願いしまーす。」
栗原    「はい、それでは、みんなでリコーダーを
       吹いて遊んでみようね。」
五十嵐   「ちょっと、ちょっと。僕もいっしょにリ
       コーダーを吹いてみたいんだけどさあ、
       実はリコーダーを吹いたことがないんだ
       よね。」
おにいさん 「あ、そういえば、僕も吹いたことがない
       や。」
おねえさん 「会場のみんなの中にも、まだリコーダー
       を習っていない子がいるわよね。」
栗原    「大丈夫、今日はリコーダーで一番出しや
       すい音、ソとラとシの音で遊んでみまし
       ょう。」
おにおね五十「ソとラとシ?」
栗原    「最初はシの音から。左手の親指と人指指
       で、リコーダーの裏の穴と一番上の穴を
       押えます。右手の親指でリコーダーをさ
       さえて‥‥、息を入れて音を出してみよ
       う。」
おにいさん 「あ、出た出た。」
おねえさん 「私も。」
五十嵐   「あれー、僕はこんな音になっちゃうんで
       すけど‥‥。」
栗原    「それはね、息を強く入れすぎているんで
       す。 もっとやさしく吹いてみて下さい
       ね。」
五十嵐   「あ、本当だ、これがシの音だね。」
栗原    「次はラの音。シの音の指のまま、左手の
       中指で上から2番目の穴を押さえてみよ
       う。」
五十嵐   「はい、ラの音、出ました。」
栗原    「そして、そのまま左手の薬指で上から3
       番目の穴をふさぐとソの音。ソとラとシ
       の音を順番に出してみよう。」
おにいさん 「うわあ、3つの音が使えるようになった
       よ。」
おねえさん 「おもしろいわねえ。」
五十嵐   「あの、ちょっと、ちょっと。こんな音に
       なっちゃうんですけど。」
栗原    「それはちゃんと穴をふさいでいないから
       ですね。 すきまがあかないようにしっ
       かり穴をふさぎましょう。」
五十嵐   「あ、出た出た。ソラシの音が吹けるよう
       になりました。」
栗原    「それでは、ソとラとシの音の練習を兼ね
       て、音のまねっこ遊びをしてみよう。」
おねえさん 「音のまねっこ遊び?どうやるの?」
栗原    「ソとラとシの音を使って、僕がリコーダ
       ーで短いメロディーを吹きます。それを
       みんなでまねして下さいね。」
おにおね  「はーい。」
五十嵐   「みんなも一緒にやってみよう。」

      ※しばらく音のまねっこ遊び。簡単なもの
       から、ありものメロディー(後ろの正面、
       一番星、チャルメラなど)まで。最後に
       サイレン。

栗原    「はい、よくできました。」
五十嵐   「3つの音だけでもいろんなことができる
       んだね。今最後にやったのはサイレンで
       すか?」
栗原    「そうです。シーソーシーソーって吹いて
       いるんですよ。こんなふうにだんだん息
       を弱くしていくと、遠ざかっている感じ
       がでるね。」

      ※ドップラー効果

五十嵐   「ほお、おもしろいですなあ。会場のみん
       なもやってみよう。」

      ※しばしサイレン

栗原    「こんどは、ソとラとシの音を中心に使っ
       て、お話に音をつけて遊んでみましょう。」
おにおね  「お話に音をつける?」
五十嵐   「どんなお話に音をつけるんですか?」
栗原    「今日はみんなが知っている浦島太郎のお
       話に音をつけます。」
おにいさん 「浦島太郎?」
おねえさん 「浦島太郎にはどんな音がつくかしら。」
五十嵐   「やっぱり玉手箱を開けた時の音が大事だ
       よね。」
栗原    「玉手箱を開けた時はどんな音がするかな
       あ。もくもくけむりが出てくるからこん
       な音かな?」

      ※玉手箱の音(ボーランで締める)

栗原    「ちょっとむずかしいけど、穴を全部押さ
       えて、下からすこーしずつ開けていきま
       しょう。」
五十嵐   「先生、できませーん。」
栗原    「これはむずかしいから、気持ちで持って
       いきましょう。じゃあ、みんなで、せー
       の。」

      ※玉手箱の音(ボーランで締める)

栗原    「はい、いいでしょう。」
おにいさん 「なーんとなく煙がもくもく出てくる感じ
       がするね。」
おねえさん 「あ、そうだ、竜宮城でお魚達が踊ってい
       る時の音楽がいるわよねえ。」
おにいさん 「そうだ、そうだ、竜宮城の音楽。」
栗原    「それは、ソとラとシの音を使って、こん
       な曲をつけてみましょう。」

      ※竜宮城の音楽のメロディーを吹く。

五十嵐   「シラシラー、シラシラー、ラソラソー、
       ラソラソーか。うーん、すぐおぼえられ
       そうなメロディーだけど、ちょっと単純
       かな。」
栗原    「ならば、こんな伴奏をつけてみましょう。
       みんなも一緒に吹いてね。シラシラー、
       シラシラー、ラソラソー、ラソラソーだ
       よ。」

      ※竜宮城の音楽、伴奏付き

五十嵐   「お、がぜん面白くなりましたなあ。」
栗原    「伴奏の音のつけ方で、メロディーはいろ
       んな聞こえ方をしますね。」
おにいさん 「さあて、あとはどんな音があるかなあ。」
おねえさん 「浦島太郎が亀の背中にのって竜宮城へ向
       かう時の音は?」
栗原    「そうですね、スイー、スイーと泳いでい
       る感じだから、簡単にこんなのをつけて
       みましょうか。音はシーラ、シーラ。」

      ※伴奏が3拍子をきざんで、亀の泳ぎの音楽

五十嵐   「ちょっと簡単だけど、海の底にもぐって
       いく感じがでているからいいかな。」
栗原    「あとは出たとこで、お話を始めましょう。
       浦島太郎の役はおにいさん。」
おにいさん 「はーい、主役だからがんばるよー。」
栗原    「竜宮城の乙姫と浦島太郎が助けた亀の役
       はおねえさん。」
おねえさん 「はーい。 」
栗原    「お話の進行は低音担当の関島さん。」
関島    「はーい。 」
栗原    「五十嵐さんは会場のみんなのリーダーを
       お願いします。」
五十嵐   「はーい。みんな僕をよく見てて同じ事を
       やってね。」
栗原    「それじゃあ始めましょう。おっと、忘れ
       てた。浦島太郎のテーマソングも作らな
       くちゃ。リコーダーで伴奏ができる簡単
       なうたがいいなあ。おにいさん、おねが
       いします。」
おにいさん 「うーん、う・ら・し・ま・う・ら・し・
       ま‥‥、あ、浦島の中にはラとシがある
       ね。う・ら・し・ま・う・ら・し・ま‥
       ‥」

       ※おにいさんのセリフに浦島太郎のテー
        マの伴奏がかぶさる。

五十嵐   「みんなも一緒にやってみよう。」

       ※伴奏が少しまわったところで、おにい
        さんが歌いだす。

おにいさん 「(浦島太郎のテーマ)
       うらしまうらしまうらしまたろう
       はまべでみつけたあわれなかめを」

関島    「むかしむかしのある日のこと、浦島太郎
       が浜辺を歩いていると、村の不良達が亀
       をいじめていました。」
おねえさん 「やめてくれよう、いくらおいらにこうら
       があるからってそんなことしたらひどい
       よう、いじめはいけないよう。」
おにいさん 「おや、あれは村の不良達だ。かわいそう
       な亀を助けてやりたいが、私ひとりでは
       不良達にかなわないし‥‥、おまわりさ
       んを呼んで来るのも時間がかかるぞ。パ
       トカーでも通りかかってくれれば良いの
       だが‥‥。」
五十嵐   「そうだ!さっきやったサイレンをやって
       みよう。」

       ※サイレン

おにいさん 「おーい、村の不良ども。おまわりさんが
       きたぞー。あのサイレンが聞こえないか
       あ。」
関島    「亀をいじめていた不良達はあわてました。
       うひゃ、おまわりさんだ、逃げろー、ん、
       待てよ、あのサイレンは救急車だっけ、
       いや、パトカーだっけ、どっちだか忘れ
       ちまった、逃げろー。」
おにいさん 「はっはっはっ。不良どもは逃げて行きお
       ったわ。亀よ、けがはないか?」
おねえさん 「はい、浦島太郎様。おかげで助かりまし
       た。 お礼に竜宮城へ御招待させて下さ
       い。」
おにいさん 「なに、竜宮城とな?」
おねえさん 「はい、海の中にあるすてきな場所です。」
おにいさん 「そうか、なら連れて行ってもらおうか。」
おねえさん 「それでは、私の背中にお乗り下さい。」

      ※浦島太郎のテーマの伴奏始まり、おにい
       さんが歌う。


おにいさん 「(浦島太郎のテーマ)うらしまうらしま
       うらしまたろうたすけたかめにつれられ
       てりゅうぐうじょうへ」
関島    「亀の背中に乗って、浦島太郎は竜宮城を
       めざしました。」
五十嵐   「はい、海の中を泳いでいる時の音楽やっ
       てみよう。」

      ※伴奏が3拍子をきざんで、亀の泳ぎの音楽

おにいさん 「これ、亀よ。」
おねえさん 「はい?浦島様。」
おにいさん 「まだ着かぬのか。息が少し苦しくなって
       きたぞ。」
おねえさん 「はい、もう少し速く泳いでみます。」
五十嵐   「はい、もっと速く泳いでみよう。」

      ※亀の泳ぎの音楽、テンポアップ

おにいさん 「これ、亀よ。」
おねえさん 「はい?浦島様。」
おにいさん 「まだ着かぬのか。息がずいぶん苦しくな
       ってきたぞ。」
おねえさん 「はい、もっと速く泳いでみます。」
五十嵐   「はい、もっともっと速く泳いでみよう。」

      ※亀の泳ぎの音楽、さらにテンポアップ

おにいさん 「これ、亀よ。」
おねえさん 「はい?浦島様。」
おにいさん 「まだ着かぬのか。もう息がもたん。」
おねえさん 「はい、最高速度で泳ぎます。」
五十嵐   「もっと速くー。」

      ※亀の泳ぎの音楽、限界の速さ(あるいは
       限界を越えた速さ)

おねえさん 「着きましたー!」
おにいさん 「ふうー。死ぬかと思ったぞ。」
おねえさん 「それでは、私はこれにて。私達のあるじ
       の乙姫様がまいりますので。」
五十嵐   「竜宮城の音楽、いってみようかあ。」

      ※竜宮城の音楽ループ

おねえさん 「私が竜宮城の乙姫です。亀を助けてくれ
       てありがとうございます。」
おにいさん 「うわあ、きれいな人だなあ。いえいえ、
       当然のことをしたまでです。」
おねえさん 「どうかゆっくりしていって下さい。」
関島    「それから浦島太郎は毎日毎日ごちそうを
       食べたり、魚達のおどりをみたり、要す
       るにだらだらとした日々をすごしまし
       た。」
おにいさん 「あーあ、ごちそうも魚達のおどりもあき
       てきたなあ。そろそろ帰りたくなってき
       たぞ。ねえ、乙姫様、そろそろ村に帰り
       たいんだけどなあ。あの亀を呼んできて
       くれませんかあ。」
おねえさん 「もう少しゆっくりしていってはいかがで
       すか。」
おにいさん 「いやいや、もう充分です。そろそろ帰り
       ます。 あの亀を呼んできてくださいよ
       お。」
おねえさん 「あの亀だったら、ほらここに。」

      ※竜宮城の音楽ストップ。ボーランのロール。

おにいさん 「うわあー。」
関島    「浦島太郎は驚きました。なんといままで
       乙姫の立っていたところに、あの亀がい
       るではありませんか。」
おにいさん 「あれえ、乙姫さまは?」
おねえさん 「私が乙姫です。いままで浦島様に見せて
       いた人間型の乙姫は仮の姿。あの浜辺で
       浦島様に助けられた亀が乙姫の本当の姿
       なのです。時々ああやって人間界に遊び
       に行っていたのですわ。 」 おにいさん
       「ひえー、浦島びっくり。」
おねえさん 「だって、こんな海の底で人間が暮らして
       いたら変でしょ。浦島様、乙姫はあの日
       以来浦島様に心をうばわれてしまいまし
       た。私はもう浦島様にメロメロなのです。
       浦島様も亀になって、私と一緒に竜宮城
       で暮らしましょう。」
おにいさん 「いやいや私は亀より人間の方がいいので
       すが‥‥。」
おねえさん 「鶴は千年、亀は万年と申すではありませ
       んか。ここで私と共に一万
       年もすごすのは素敵だと思いませんこ
       と?」
おにいさん 「いやいや、それにはおよびません。そろ
       そろ帰ろうかなあっと。」
おねえさん 「きぃー、くやしい。でも、ただでは帰し
       ませんわ。私とリコーダーで勝負しなさ
       い。音のまねっこ勝負に勝ったら元の浜
       辺に帰してあげます。でも、私が勝った
       らこの竜宮城で亀になって暮らすのです
       よ。」
五十嵐   「音のまねっこ遊びは、さっきやったよね。
       浦島太郎を助けよう!」
おねえさん 「いきますわよ。」

      ※しばし音のまねっこ遊び。この場合、お
       ねえさんが笛を吹いて先行するのが適切
       か。

おにいさん 「よーし、いいぞう。」
おねえさん 「やるわね。かくなる上は必殺技、でたら
       め攻撃!」

      ※おねえさん、でたらめを吹く。

五十嵐   「よーし、みんな、でたらめを吹くんだ!」

      ※でたらめ

おねえさん 「くやしーい。それなら、もーっとでたら
       め攻撃!」

      ※おねえさん、もっとでたらめを吹く。

五十嵐   「みんなーっ、もっとでたらめを吹くんだ
       ー。」

      ※もっとでたらめ

おねえさん 「はあ、はあ、私の負けですわ。約束通り
       もとの浜辺に送り届けましょう。それか
       ら、竜宮城にきた記念におみやげを差し
       上げましょう。この箱は玉手箱といって、
       私から浦島様への愛が詰まっています。
       浦島様の気が変わって、また私に会いた
       くなったら開けて下さいね。」
おにいさん 「よかったあ。さらば竜宮城よ!」
関島    「こうして竜宮城を後にした浦島太郎は、
       もとの浜辺に帰ってきました。」
おにいさん 「なつかしいなあ、さあ、家に帰ろうかな。
       おや、あそこにいるのは村の不良達じゃ
       ないか。」
関島    「村の不良も浦島太郎を見つけて、浦島太
       郎を取り囲みました。 おうおう、こ
       のあいだはよくもじゃましてくれたな。
       あの亀はどこにやったんだよ。」
おにいさん 「いやいや、亀はな、竜宮城の乙姫でな‥
       ‥」
関島    「何をわけのわからないことを言っている
       んだ。さあ、その箱をよこしな。亀の代
       わりにもらっていくぞ。」
おにいさん 「あ、それはだめだよ、乙姫様からもらっ
       た玉手箱だよ。」
関島    「よーし、開けてみようぜ、何が出てくる
       かな、そーれ。」
五十嵐   「玉手箱の音だ!」

      ※玉手箱の音

おにいさん 「ああー!?」
関島    「村の不良達が玉手箱を開けると、中から
       もくもくと白い煙が出てきました。よう
       やく煙がおさまって浦島太郎が村の不良
       達を見ると、何と不良達は亀の姿になっ
       ているではありませんか。」
おにいさん 「そうか、私に会いたくなったら開けて、
       と乙姫が言っていたのは、こういうこと
       だったんだな。しかし、私の代わりに不
       良達が亀になってしまったか。はっはっ
       はっ、これで村も静かになるわい。ま、
       亀は万年生きるからな、あながち不幸と
       も言えまいて。」

      ※浦島太郎のテーマ

おにいさん 「(浦島太郎のテーマ)うらしまうらしま
       うらしまたろうおしまい!」

おにいさん 「やったー。」
おねえさん 「大成功!」
五十嵐   「いやあ、面白かったねえ。みんな、いろ
       いろなお話に音楽をつけて遊んでみてね。
       それでは、最後に栗コーダーカルテット
       にもう1曲演奏してもらいましょう。」

      ※栗コーダーカルテットの演奏

[link:32] 2001年11月28日(水) 03:07


2001年11月29日(木)回文

 イカ墨のクッキー、リフトにもチップやるさ。猿、ガマがクッキーかっさらうよ。「キキー!」「危機よ」裏サッカー、キックが曲がるさ。猿やプッチモニとフリーキックのミスかい。

(解説)
 裏サッカーって知ってるかい?知らないよな。秘密のスポーツだもんな。毎年誰もいない真夏のスキー場で開かれるんだぜ。その日だけはこっそりリフトを動かしてな。今年はアイドルチームと山の動物チームで試合が行なわれたのさ。プッチモニも出てたぜ。見ることが出来るのは会員だけ。製材界の要人が多いんだぜ。俺も会員だ。木こりだからな。で、真夏の暑い日にリフトに乗って見に行ったのさ。リフトは無料だけど、リフト係にチップをやったぜ。要人だからな。珍しいイカ墨のクッキーをリフト係に手渡したのさ。すると「キキー」という鳴き声と共に猿、そしてガマが現われて、あっというまにクッキーを持ってっちまった。あいつら山の動物チームの選手じゃねえか。腹をたてた俺はアイドルチームに飛び入りだ。アイドル達も歓迎してくれたぜ。なにしろアイドルチームの弁当も猿が持って行っちまったからな。「みんな、これは危機よ。試合に勝って食料を取り戻しましょう。」しかし、裏サッカーはなかなか手強いぜ。ボールに特殊な細工がしてあって、キックしてもまっすぐ飛ばないようにしてあるんだ。猿もプッチモニも俺も、せっかくフリーキックのチャンスがやってきてもはずしまくっていたな。

[link:33] 2001年11月29日(木) 15:07


2001年12月27日(木)24日アンコール曲

 サンタでなくちゃ意味が無い

1番

川口「クリスマスは何します?」
全員「クリスマスは何します?」
川口「プレゼントを贈ります」
全員「プレゼントを贈ります」

贈ります クリスマス

MUST BE SANTA MUST BE SANTA
MUST BE SANTA サンタ苦労

2番

栗原「プレゼントで悩みます」
全員「プレゼントで悩みます」
栗原「プレゼントは餅つきます」
全員「プレゼントは餅つきます」

贈ります クリスマス 悩みます 餅つきます

MUST BE SANTA MUST BE SANTA
MUST BE SANTA サンタ苦労

3番

近藤「クリスマスにくどきます」
全員「クリスマスにくどきます」
近藤「くどいてみたならホッホッホー」
全員「くどいてみたならホッホッホー」

贈ります クリスマス 悩みます 餅つきます
くどきます ホッホッホー

MUST BE SANTA MUST BE SANTA
MUST BE SANTA サンタ苦労

4番

Rom 「サンタのことでは苦労する」
全員「サンタのことでは苦労する」
Rom 「あんたのことでは苦労する」
全員「あんたのことでは苦労する」

贈ります クリスマス 悩みます 餅つきます
くどきます ホッホッホー サンタ苦労 あんた苦労

MUST BE SANTA MUST BE SANTA
MUST BE SANTA サンタ苦労

5番

斉藤「クリスマスが終わります」
全員「クリスマスが終わります」
斉藤「サンタがあんたと踊ります」
全員「サンタがあんたと踊ります」

贈ります クリスマス 悩みます 餅つきます
くどきます ホッホッホー サンタ苦労 あんた苦労
終わります 踊ります

MUST BE SANTA MUST BE SANTA
MUST BE SANTA サンタ苦労

MUST BE SANTA MUST BE SANTA
MUST BE SANTA サンタ苦労

[link:34] 2001年12月27日(木) 02:48


2002年01月03日(木)2001年のデータ

 あけましておめでとうございます。このコーナーも書いたり書かなかったりですが、まあのんびりいきましょう。

 さて、なんとなく去年の自分の活動を数えてみました。自分の活動をテキストデータベース化しているので、集計は楽なのです。

◎ライブ全130本
<ライブの多かったベスト5>
栗コーダーカルテット 37本
こまっちゃクレズマ31本
酒井俊18本
シカラムータ11本
ふいご4本

◎リハーサル全64本
<よく使ったスタジオ>
SEISHOスタジオを使った回数は29回

◎レコーディングのためにスタジオに入っていた日は54日
参加アルバム14枚(栗コーダ−率64%、ライブアルバムは入っていません)
CM11本(栗コーダ−率55%)
サントラ6本(栗コーダ−率92%)

◎ミーティングだけした日は20日(栗コーダ−率65%)

 去年はあまり働いていないですね‥‥。

 今年の目標としては、あまり演奏に片寄らない活動ができたらと思います。

[link:35] 2002年01月03日(木) 23:58


2002年01月07日(月)2001年のベストアルバム

 音楽雑誌に昨年のベストアルバムが載りはじめているが、評論家達は僕の選んだベストアルバムを選ばなかった。僕の選んだ2001年のベストアルバムを紹介しよう。

 「KUGE.a very-disco golden greats of kuge yoshio」(Bumblebee Records BBCDE-013)

 ストラーダやさねよしさんのユニットでおなじみの久下さんのソロアルバムだ。それも演奏者は久下さん一人だけのドラムソロのアルバムである。内容の素晴らしさを言葉で伝えられないのが残念だが、とにかく音楽がでかい。エンジニアの内田さん、プロデュースの向島さんも良い仕事をしている。ヘッドホンで大音量で聞いて欲しいと久下さんは言っていたが、スピーカーで小音量で聞いても気持ちが良かった。とにかくすべての音楽好きの人におすすめのアルバムだ。なお、サンプリングは自由とのこと。太っ腹だ。

 それにしても、久下さんのアルバム、それとベストアルバムを競った中尾勘二の「ヨカシキ」、そして2000年発売の桜井芳樹のソロプロジェクト「ロンサムストリング」、とストラーダの僕以外のメンバーは3人とも素晴らしいソロアルバムを発表している。自分も作りたいとは思うのだが、ここまで長く溜めてしまったためにどうしても構えてしまう。一枚出しさえすれば、あとは毎月でも作れそうな気はするのだが。まずは年内着手を今年の目標にしてみよう。

[link:36] 2002年01月07日(月) 23:41


2002年02月10日(日)大原裕日記

文中の敬称は省略させていただきました。

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プロローグ

1月11日 磔磔でこまっちゃクレズマに飛び入りゲスト出演。が、ホテルで寝過ごして最初の出番に現われず、2ステージ目のみの参加。道に迷って打ち上げにも現われず。

1月14日 江古田バディで鈴木常吉とデュオ。しかし、鈴木常吉に連絡したのが当日の夜7時だった。しかも泥酔していたため、鈴木常吉が到着する前にライブは中止になる。

1月15日 大原裕オクテット3日連続ライブの初日、江古田バディ。しかし、連絡不足で8人そろった日は無かった。しかも4時入りのところ6時半頃やってくる。

1月16日 関内エアジン。昼間大原から電話がかかってきた。「実はな、今日のライブ、エアジンだったんや。」‥‥知ってます。大原は今日がPIT-INNだと思っていたらしい。メンバーが誰も知らない曲を本番中に突然やる。

1月17日 新宿PIT-INN。休憩時間に吐く。それでも後半のステージで飲み続けていた。ひとりだけ別の曲を吹いていた。
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2月7日

 名古屋のTOKUZOで大原裕セクステットのライブ。朝9時前に家を出て10時10分に東京駅を出る名古屋行きのハイウェイバスに乗る。途中池袋で帰りの深夜バスの指定券を買う。大原に交通費は出すので新幹線より安いバスで来て欲しいと言われていたからだ。午後4時頃TOKUZOに着く。一応4時入りと大原に言われていた。到着してすぐに、メンバー変更の連絡が大原から店にあったか聞いてみたが、連絡は無いとのこと。1月のライブの時に、つの犬と松永は名古屋の話を聞いていないことが発覚して、つの犬の代わりのドラマーを探すことと、TOKUZOに連絡することを大原は約束していたのだが。店にはとりあえず事情を話し、大原が来るまで今日の編成がわからないことを伝える。まもなく中尾と桜井がやってくるが、大原は来ない。12月にTOKUZOでやった大原のブラスバンドのライブの時にも本番直前に来たということを店の人に聞いたので、とりあえずサウンドチェックを3人でする。ドラマーが来ないことも想定して、中尾がドラムを叩いてチェック。夕方6時に開場、3人で食事に出る。6時40分頃TOKUZOに戻るが、まだ大原は来ていない。開演の時間が近づいているので、30分押しにしてもらう。それでも大原が到着しなかった時のために、大原が来るまでのつなぎで3人で演奏しようかという話になり、3曲くらいならできるかなと曲をリストアップする。7時を過ぎて、TOKUZOのPAの碓井が大原の大阪の実家に電話してみる。お母さんが出て、大原は9日に名古屋のライブがあると言っていた、今日は引っ越しをしている、とのこと。ということは、今日は3人だけだ。あわてて店長の森田と対策を検討する。結果、3人でライブをやることにし、帰るお客さんには料金を払い戻す、そして聞いてくれるお客さんは3000円のチャージを2500円にする、ということにした。問題はぶっつけ本番で2ステージできるだけの曲があるかということ。中尾はクラリネットしか持ってきていないし、桜井はエレキのみ。ストラーダの曲でも演奏可能な曲は限られる。しかも久しくストラーダのライブをやっていないので楽譜がないと思いだせない曲が多い。せめてリハができれば‥‥。そこで、ストラーダの曲、大原の曲、1月下旬に桜井と僕のデュオでやった曲など演奏可能な曲をフルにやり、足りない分はそれぞれソロを1曲すつやって、何とか間に合わせた。お客さんはほとんど残ってくれてたようだ。感謝。そして暖かい対応をしてくれたTOKUZOにも感謝。ライブ後、店長のおごりのビールを急いで飲んで、11時名古屋発の夜行バスに乗る。熟睡してしまって、東京駅で運転手に起こされたのが恥ずかしかった。

「僕の身上は『でたらめ』ですから。これでいいのだ。」(大原裕)

[link:37] 2002年02月10日(日) 11:13


2002年03月15日(金)まね

 昨日のシカラムータのライブでの立ち位置を、デートコースのまねをして、ツインドラムのまん中にしてみた。すると、右の耳と左の耳から全く違う音楽が聞こえてきた。これだとPANを振り過ぎだ。10時と2時くらいの振り方になると良いのだが。

[link:38] 2002年03月15日(金) 23:54


2002年05月27日(月)横浜ジャズプロムナード顛末記

   横浜ジャズプロムナードに出演した時の事を書いておこうと思う。

5月25日

 本日はランドマークホールにて、大原裕ユニットとシカラムータで横浜ジャズプロムナードに出演する。大原裕ユニットの本番は12:00。本番が近くなってメンバーがぽつりぽつりと集まっても大原が来ない。すると、ジャズプロムナードの責任者から電話。大原は昨日横浜のホテルに入っているのは確かだが、今どこにいるのかつかまらない、12:00になったら大原がいなくても始めて欲しい、ちなみに大原は昨日京都駅にトロンボーンを忘れて来たので主催者側で中尾にトロンボーンを持ってきてくれるように頼んだ、とのこと。まもなく中尾がトロンボーンを持って登場。定時を15分ほど押して開演。いつ大原が来ても良いようにステージ中央にトロンボーンをセッティングしておく。とりあえず演奏可能な曲も多くないので、1曲1曲を長めにやることにする。1曲目、ドラムソロから始まって、テーマ、ソロとゆるやかに進行。そろそろ終わりのテーマに戻るかというあたりで、客席から怪しい男がステージによじ登り、舞台中央に歩いて来る。大原だ。トロンボーンを持ったかと思うとそのままトロンボーンソロ。1曲目が終わって何事も無かったかのようにMC。そして4曲ほどやってライブは終了。大原に関してはいろいろあるが、すべて割愛。前回の大原裕日記の反響が大きすぎたので。ただ、大原がぽつりと漏らした一言を書いておく。「世の中のことがわかってきたと思っていたが、全然わかっていないということがわかった。」
 シカラムータのステージまで時間があるので、客席でしばらく他のアーティストのライブを見る。ふちがみとふなとはベースとボーカルのデュオ。この二人はそれぞれ良く知っていて共演もしているのだが、ふちがみとふなとのライブを見たのは初めてだ。ベースラインとメロディーだけのシンプルな編成で美しい音楽を奏でていた。その後にハン・ベニンクのドラムソロを見る。機知とユーモアに富んだソロで飽きさせない。そして何より手が速い。ステージを縦横に駆け巡り、客席を叩き回り、あっという間の50分だった。次の出演のチャンバンドは渋さ知らズ内ユニット。出番前だったのであまり見られなかったが、キーボードの佐々木彩子という人は、得体の知れない才能の持ち主のようだ。
 そして、18:00からシカラムータのステージ。この日はつの犬と吉田達也のツインドラムにゲストで川口義之が加わる豪華編成。しかし、本番前にマネージャーのこぐれの携帯に、「本番に間に合いそうにありません。」というバイオリンの太田からのメッセージが入る。開演時間になり、太田抜きで演奏を始める。2曲目の途中で太田がステージに現われ、セッティングを始める。間奏でメガホンを取り出し、客席におわびのあいさつ。一通り口上が済むと、またセッティングを始める。その後は、いつも通りのシカラムータのステージ。
 というわけで、本日の教訓。

「遅刻をしても、登場の仕方でチャラになる。」

5月26日

 四丁目ばんどでランドマークホールに出演。書くことが何も無いくらいスムーズに進行。酒井俊さんの調子は素晴らしく良くて、満員のお客さんの反応も上々。良いライブでした。
 というわけで、本日の教訓。

「だめなことほど書きやすい。」

[link:39] 2002年05月27日(月) 23:51


2002年06月07日(金)ワールドカップに寄せて

(一行半角78字以上になるウインドウサイズが読み易いと思います)

栗「ワールドカップ始まったねえ。普段あまりスポーツを見ないんだけど、ついつ
い見ちゃうね。」
川「いや、もう大変ですよ、当然全試合ビデオに録画しているしね。」
栗「川口君は前のワールドカップの時はフランスで観戦したんだよね。」
川「今回もチケットがあんなことになっていなければ、日本に来て観戦したかった
んですけどね。」
栗「え、日本に来て?」
川「僕は仕事のある時だけ日本に来ているのです。」
関「でもサッカーって、なんだかまどろっこしいよね。右行って、左行って、また
右行って、左行って、たまーに点が入る。」
川「えー、そこがいいんじゃないですか。バスケみたいにインフレな点の入り方だ
と、1点のありがたみがないしね。」
関「野球くらいがちょうどいいのかな。」
川「それは別ものでしょう。」
関「ケーキは別腹です。」
栗「日本とベルギーの試合みたけどさー、日本って世界的に見てどうなの。なんか
他の試合に比べて日本ベルギー戦はレベルが低い気がしたんだけど。」
関「何だかピリッとしませんでしたね。失敗してもニヤけているし。」
川「これこれ、めったなことを言うもんじゃありません。フーリガンに狙われます
よ。」
栗「それはそうと、近藤君はどうなの。」
近「いや、ワールドカップ見てて思ったんだけど‥‥。」
川「なになに。」
近「スポーツの方が音楽より儲かるかなと。」
栗「そりゃスポーツ選手でもいろいろだし、音楽家でもいろいろでしょう。」
近「でもさあ、スポーツ選手って音楽家で言えばプレイヤーだよね。プレイヤーで
年に何億も稼ぐ人ってあんまりいないんじゃないかな。」
関「音楽で稼いでいる人の場合、印税が収入に占める割合が多いからね。演奏収入
  だけで何億も稼いでいる人は多くはないかもね。」
栗「でもさあ、近藤君、今からスポーツ選手になれる?」
関「む、動きのゆっくりしたスポーツなら、近藤君案外いけるかも。」
川「動きのゆっくりしたスポーツって?‥‥あ、太極拳とかかな。」
近「そこで発想を変えてですね、音楽におけるソングライターのポジションをスポ
ーツで狙うのです。」
栗「それって何だ?」
川「監督じゃたいしたことないし、チームのオーナーかなあ。でも元手がないとね。」
近「いやいや、新しいスポーツを考えるのです。それが人気競技になったら、すご
く儲かるでしょ。」
川「それはどうかなあ。新しいスポーツを考えて、それが一般に定着して、プロが
出てきて、ビジネスになる、人間の一生の間には間に合わないんじゃないかな。」
近「でも、今は情報化時代だし。」
栗「そうだ、インターネット時代だ。」
近「情報の伝わる速度は速いので、一度見たりやったりしたら一生忘れられないく
らい面白いスポーツだったら案外いけると思うのですよ。」
関「新しいスポーツってどんなのかな。」
近「やっぱり球技でしょう。」
川「そうだね、球技だよね、当然。」
栗「でも、今までに無い球技って思いつく?」
近「球技の場合、重要なパラメーターとして球の大きさがあります。」
栗「なるほど、そこから攻めるか。」
川「球の大きさによってスピード感も変わるしね。」
近「やっぱりアポロが月まで行く時代ですから、スピード感はあった方が良いでし
ょう。」
栗「ちょっと時代考証が違うような‥‥。」
川「一番小さなボールを使うのって卓球か。」
関「卓球の球の大きさでサッカーのコートの広さだったら恐ろしい球技ができます
ね。」
栗「でもさあ、あんまり球が小さいとテレビ映えしないんじゃないかな。」
川「いや、卓球はテレビで見ても面白いですよ。あの速さがね。」
栗「速ければいいってものじゃないでしょう。球が見えなくちゃ意味ないよ。」
川「あの速さは追うものじゃないんですよ、目で味わう快楽なんです。」
栗「でも実際卓球っていまいちマイナーだよね。スタープレーヤーもいないし。」
川「愛ちゃんがいるじゃないですか。」
栗「愛ちゃんはさあ、あれでいいのかなあ。人生賭けるには卓球の球じゃ軽すぎな
  いか。」
川「俺はうらやましいけどなあ、あの生き方。サックスだけに人生賭けてみたい
  よ。」
近「まあまあ。実は、ひとつアイデアがあります。」
栗「おっ、先に言ってくれよ。」
近「球の大きさは可変できるパラメーターとするのです。」
関「えっ、球の大きさは自由なの?」
近「野球で赤バットとか青バットがいたみたいに、『デカ球の関島』とか『豆粒の
川口』とかがいるわけです。」
栗「それってどんな球技になるんだろう。しかし、どうでもいいけど今日の近藤君
はたとえが古いね。」
川「どんなルールになるのかな。」
近「そこが問題なのです。って言うか、まだ考えてないけど。大きく分けて、ルー
ルを複雑にするのと単純にするのとありますけど。」
関「ふむ、ギャンブルで言えばカブにするか麻雀にするかだね。」
川「ルールは単純な方がいいよ。絶対。世界を目指すなら、自分の名前が書けない
人でも理解できるくらいのルールにしないと。」
関「む、ちょっと差別的な発言にも聞こえるが、世界を旅している川口君が言うと
説得力があるな。」
栗「いや、僕は麻雀派だね。今の時代に合った、ややこしいルールにしないと。奥
深さが大切だね。」
関「麻雀は点の数え方が謎ですよね。」
川「そうかなあ、単純でしかも奥が深いのがいいんじゃないかなあ。サッカーを見
  てみなよ、単純だよー。」
栗「でもさあ、サッカーにもオフサイドってのがあるでしょう。あのルールだけち
ょっとややこしいけど、オフサイドが無かったらサッカーはきっとつまらない
と思うんだ。」
川「えー、オフサイドなんて別に無くてもサッカーの面白さに関係無いと思うけど。」
栗「いーや、断言するね、オフサイドこそがサッカーの肝だね。サッカーというス
ポーツの唯一の欠点は、オフサイド以外にややこしいルールを作らなかったこ
とだね。もう少しルールを複雑にしておけば、サッカーは世界中に広まったと
思うんだ。」
川「充分広まってますよ。」
近「実は僕も少し考えがあって‥‥。」
栗「お、それを先に言ってくれよ。」
近「それはですね、ロールプレイングゲームのシステムを一部取り入れてはどうか
と。」
栗「ということは、経験値の概念を導入するということ?」
近「そうです。」
川「それは新しいかもしれないね。」
関「あ、球の大きさを可変にするのとぴったり合うね。」
川「え、プレーヤーじゃなくて、ボールがレベルアップするの?」
栗「おお、ボールが成長する球技か。」
近「最初はパチンコ玉くらいのボールを指ではじいていたのが、やがてボールの成
長と共に手で投げ、足で蹴り、最終的には全身で押す。球技の醍醐味が集約さ
れていますね。」
栗「なんだか、すごくいけそうな気がしてきたよ。」
川「ボールの大きさが変わるってのは単純明解でいいよね。」
栗「今までの球技に無い複雑さだと思うよ。」
近「あと考えなくちゃいけないのは、プロチームの作り方なんですけど。」
栗「なんだか今日の近藤君、冴えてるね。」
近「いやいや。だいたいのスポーツにおいて、一般的なファンが応援するチームは
どこですか。」
川「それはやっぱり地元のチームかな。」
栗「普通そうだよね。」
近「そこです。僕は考えたんだけど、それはあまり経済効率が良くないのです。県
とか国とかを離れてひいきのチームを決められるしくみを作らなければなりま
せん。経済効率重視で。しかも、誰もがのめりこめるという。」
関「反ナショナリズムという意味で賛成ですね。」
川「うーん、しかしそれは難しいね。少なくとも宗教と民族はやめといた方が良い
  よね。」
関「イニシャルで世界の人間を26×26=676通りに分類するのは?」
近「それはあまり熱中できないよね。」
川「あんまり決めとかない方がいいのかな。」
関「そこも可変にする?」
川「うん、例えば今だったらやっぱりインドとパキスタンの試合がみたいよね。」
近「おお、それで国際紛争が解決すれば。」
関「でも、サッカーが原因で戦争が起きたこともあるしなあ。」
近「この問題は次までの課題にしておきましょうか。」
栗「ところでさあ、そろそろいい時間なんだけど。」
川「ああ、そうか、リハを始めないとね。」
近「なんかセッティングが終わると安心して休憩しちゃいますな。」
関「やっぱり少しは音を出してから休憩した方がいいよね。」
栗「じゃ、この話の続きは次の休憩の時に。」
近「ルールはもう少し詰めるとして、サッカーで言えばイエローカードにあたるよ
  うな気のきいた小道具や魅力的なコスチュームも考えないと。」
栗「チームの人数も重要だよね。」
川「何か一獲千金が狙えそうになってきたなあ。」
近「ただ、ちょっと気になることが。」
栗「何?」
近「スポーツのルールって著作権あるのかな。」
関「無いよ、たぶん。」

[link:40] 2002年06月07日(金) 18:37


2002年06月17日(月)実は…

 最近ここを更新しない分、スリルのサイトに日記のようなものを書いています。読んでいる人はほとんどいないだろうし、かなり気楽に書いています。

http://www.thethrill.info/
↑この中のどこか

 栗楽屋にはもう少し日常から離れた文章を載せようと思っています。

[link:41] 2002年06月17日(月) 10:51


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