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コマンドラインからこんにちは from 関島岳郎


2003年02月14日(金)東西の元クレズマバンド

 江古田バディでこまっちゃくれずまとフレイレフジャンボリーのジョイントライブ。フレイレフジャンボリーは大阪のクレズマバンドで、こまっちゃクレズマと共演するのは3度目だ。アレンジも良いし、ノリも良い。バンドのサウンドも明確だ。見るたびに良いバンドになっている。それに引きかえ、こまっちゃクレズマはほとんどアレンジらしきものは無い。今日はアコーデオンの張さんが欠席だったので、ゲストで斉藤君に入ってもらった。演奏でも頑張ってくれたが、何か宣伝をと振られたMCで「明日から台湾に行って、川口さんに会ってきます。」と。そうか、川口君、台湾にいるのか。

[link:89] 2003年02月19日(水) 10:24


2003年02月15日(土)WAVファイルが読み込めません

 最近アレンジしていた懐メロもののレコーディングが今日から始まる。これはオフノートが請けおった仕事を僕と中尾勘二と渡辺勝さんの3人で分担してアレンジするもの。エンジニアが石崎さんだったり、スタジオが同じだったりして、昨年の大工さんの録音を思い出す。作業を円滑に進めるため、アレンジのデモをトラック別のWAVファイルにして持って行った。今回も例によってリハスタで1パートずつダビングして作る曲が多い。しかし、録音システムが前回のA-DATからヤマハのハードディスクレコーダーに変わった。このレコーダーはWAVファイルをインポートすることができるということをヤマハのウェブサイトで調査済み。しかし、自宅から持っていったファイルがどうも読めない。マニュアルをよく読むと「拡張子に.WAVが付いていないファイルは認識しません」とある。ひょっとしてそれか。別の作業をしていてもらって、家に帰る。こういう時にアレンジャーが複数いると便利だ。しかし、家でファイルを見てみると、ちゃんと拡張子が付いているではないか。よくわからないので、試しにOS9のロジックでもファイルを作ってみる。それと、LRにクリックとオケを分けたMDを持ってスタジオに帰る。やはりファイルが読めなかったので、MDをコピーしてガイドにした。ちょっとがっかり。

[link:90] 2003年02月19日(水) 10:26


2003年02月16日(日)ピッチが変です

 今日も懐メロの録音。僕の入り時間を遅めにしてもらって、家で別の曲のデモを作ってから行くが、デモをMDに録音しようとした時に、ミキサー替わりに使っていたMTRが壊れてしまった。インプット関係が死んで、ついでにテープも動かない。20年使っているから無理もないか。しかし、困った。音源の音とコンピューターに録音した音を混ぜたいのだが。音源のアナログインにオーディオインターフェイスのアウトをつないでみると‥‥、ラジオが入ってくる。数日前と一緒だ。ふと思いついてオーディオインターフェイスのラインインに音源を接続してみる。なんだ、これでいいんだ、ミキサー代わりに使えるのか、基本がわかっていなかった。
 そんなこんなで遅刻してスタジオに到着。早速持参のMDのデモを流し込んで、ギターのダビングを始める。ところが、ギターのチューニングがどうもオケと合わない。ギターの渡辺勝さんいわく「このオケ、430Hzくらいみたいだけど。」え、そんな馬鹿な。スタジオにあったピアノをオケに合せて弾いて見ても、やはりオケがずいぶん低い。そういえば、参考音源から音を取る際に音源のチューニングをずいぶん下げたのを思い出した。しかし、僕はシーケンスデータの最初にGSリセットを入れているんだけどなあ。あれだとマスターチューニングはリセットされないのか。止むをえず、作ってきたクリックに合せて仮コードと仮メロを録音。その後にギターとパーカッションを録ったところで時間となる。家に帰って音源を見てみたら、確かに430.4Hzになっていた。しかし、よく考えてみると、この音源の音を聴きながら家でリコーダーを3パートもダビングしたのだった。たぶん、耳に入ってくる音に自動的に合せてしまったのだろう。リコーダーの音程など、本当にどうにでもなるのだなあ。

[link:91] 2003年02月19日(水) 10:27


2003年02月17日(月)終わり無き交錯

 昼間はNHK教育テレビの「いないいないばあ」という番組のBGMの録音。作曲は栗原さん、演奏は栗コーダーの4人とイトケンとキーボードの坪口さん。NHKのスタジオで録ったのだが、やはり昨日まで作業していたリハスタより何かと便利だ。限られた時間でけっこうな曲数を録らなければいけない慌ただしい録音だったが、僕がシンセ、トモミン、口琴など飛びものをやる曲が多く、案外テューバをやる曲が少ないのが新鮮で楽しかった。シンセはイトケンのSH-101を借りたのだが、シンセを弾いた曲で、「交錯して完成していない感じで」という栗原さんの説明に、LFOをランダムにしたアルペジエーターで不条理な音を出してみた。後で曲名を見ると「工作」と書いてあった。「交錯」ではなかったのか。でも、そのまま録音してしまった。

 夜は江古田のバディでサックスの川下さん、ベースの不破さん、ドラムの関根さんとライブ。曲順も決まっていないゆるいライブだったが、ジャズっぽいものをやろうと思った時の自分のボキャブラリーの少なさを痛感する。しかしながら楽しいライブだった。

 しかし、今書いていて思ったが、イトケンには「さん」とか「君」とか敬称をつけにくい。

[link:92] 2003年02月19日(水) 10:30


2003年02月18日(火)次のアルバムは?

 今日はシカラムータのリハ。そろそろ次のアルバムを考えているので、そのためのアレンジを検討するリハをする。先日はこまっちゃクレズマのアルバムをレコーディングした。2年前の2001年には、こまっちゃクレズマとシカラムータ、そして栗コーダーカルテットのアルバムが出ている。さて、栗コーダーカルテットの次のアルバムはどうなることか。

[link:93] 2003年02月19日(水) 10:31


2003年02月19日(水)ハードディスクが遅いです

 今日も懐メロものの録音。本日の作業は船戸さんのベースとロケットマツさんのアコーディオンのダビングと中尾アレンジ曲のベーシック録り。

 既に僕のダビングが間に合わないことは確定しているので、ある程度自宅で本録音をしなければならない。今までデモは44.2khzの16ビットで録っていたが、本番は48khzの24ビットで録りたい。そのためコンピューターの設定をいろいろいじるが、どうもうまくいかない。ひょっとしてと思い48khzの16ビットにしてみると、何とか録音できるようだ。やはり、iBookはハードディスクレコーディングをするには力不足か。まあビット数は落ちていてもサンプリングレートが同じなら、スタジオで録音しているファイルと混ぜられるからいいか。と思ってスタジオで録音した音をアナログで録り込もうと思ったら、何度やってもすぐ止まる。そして「ハードディスクが遅いです」のメッセージが出る。試しに44.2khzの16ビットにしてみると、普通に録音できる。なんだ、これは。44.2khz止まりですかい。オーディオインターフェイスは96khzまで対応しているのに。これじゃ使いものにならないではないか。バッファーサイズも最大にしてあるし、他に何かいじるところはないだろうか?そうだ、こんなとき、メモリーの割りあてを増やしたりするんだっけ。で、ロジックのメモリー割りあてを増やそうとするが‥‥、どうもアプリケーションの情報欄にメモリーの項目が無い。調べてみると、OSXはメモリーをシステムが勝手に割りふるらしい。そこでふと思いついてOS9でロジックを起動してみる。ついでにメモリーは豪華400MBを割り当てる。すると今度は普通に48khz24ビットで録音ができた。ああ、疲れた。しかし、Emagic純正オーディオインターフェイスのEMI6/2をMIDIインターフェイスとしても使っているのだが、こいつはOSXでないとMIDIが扱えないのだよなあ。今後の僕の制作の手順としては、

1.MIDIのベーシックを9801のレコンポーザーで打ち込み
2.そのデータをスタンダードMIDIファイルに変換
3.フロッピーでWindows95のノートパソコンへ
4.それをコンパクトフラッシュでiBookに移す
5.OSXのロジックでMIDIのエディット
6.OS9のロジックを起動してオーディオのレコーディング
7.再生はOSXでMIDI音源と一緒に鳴らす

 うーん、面倒くさい。それにしても、ここのところ機材関係でばたばたしている。早く音楽のことに専念したい。なにしろアレンジを考えている時間よりもコンピューター関係で悩んだりマニュアルを読んだりしている時間の方がずっと長いのだから。

[link:94] 2003年02月24日(月) 02:22


2003年02月20日(木)4拍子が好きなんだけど‥‥

 昼間はシカラムータのリハ。大熊さんが新曲を3曲書いてきたが、拍子はそれぞれ7/8と11/8と4/4。最近4拍子率が激減している。

 シカラムータのリハの後、そのまま太田さんと高円寺のリハスタに移動して、現在作業中の懐メロものにバイオリンをダビングしてもらう。時間の無い中で良い演奏をしてもらった。おもしろいアルバムになりそうだ。レコーディングの後は高円寺で遅くまで飲む。高円寺はスタジオを出てから駅までの間に魅力的な店が多くて、ついつい飲んで帰ってしまう。

[link:95] 2003年02月24日(月) 02:24


2003年02月21日(金)ウクレレビートルズ

 栗コーダーカルテットでコンピレーションの録音。今回はウクレレでビートルズの曲をやるという企画盤だ。メンバー4人にそれぞれのビートルズ観、ウクレレ観があり、選曲やアレンジは難航。結局近藤君や川口君の出した素材を元に、ビートルズにならってスタジオでアレンジ。幸い今回はスタジオが丸一日使えたのでじっくり作業ができて、良いものができた。栗コーダーがコンピレーションで1曲に費やした時間としては今までで最長だろう。14時間くらいスタジオにいたからなあ。恵比寿の録音スタジオを出たのは3:00過ぎだった。タクシーで帰るには遠いので、喫茶店で時間を潰して始発で帰ろうと思って駅の周辺を歩きまわるが、喫茶店が見つからない。結局さんざん歩きまわっているうちに4時を過ぎたので、駅の前でシャッターが開くのを待ちながらこの文章を書いている、今。

 栗コーダーがコンピレーションやトリビュートアルバムに提供した曲はこれで7曲目くらいだと思うが、そういう曲ばかり集めたアルバムをいつか作ってまとめて聞いたらおもしろいかもしれないと思った。

[link:96] 2003年02月24日(月) 02:25


2003年02月22日(土)焼き鳥、水着、石丸電気

 昼間はこまっちゃクレズマのジャケットの打ち合せ。今度のアルバムのジャケットはこまっちゃクレズマとしては意外性のある人物にお願いした。メンバーのうち4人で仕事場に押しかけて打ち合せをしようとしたが、「いい焼きとり屋があるんです」の一言に昼間から焼きとり屋で飲みながらの打ち合せ。この焼きとり屋は15時から20時までしかやっていないそうだが、実にいい店だった。聞いたことがない部位の焼き鳥が多数あって、ひととおり注文してみたが、どれもおいしい。店の怪しい特製カクテルを飲みながら、昼間からいい気分になる。

 打ち合せの名を借りた宴会はまだ続いていたが、僕は酒井俊さんのインストアライブがあるので、途中で中座して秋葉原へ。今日のインストアライブは石丸電気のイベントスペースで。その場所は、日曜なので昼間からいろいろイベントが入っていたようだ。僕が到着した時には、グラビアアイドルの水着撮影会をやっていた。中をのぞくと、満員の会場に異様な熱気。みんないいカメラを持っていた。グラビアアイドルは14才と聞いたが、何百台ものカメラの前で水着でポーズを取るのはどんな気分なのだろう。

 その撮影会が30分ほど押したようで、僕等は10分ほどサウンドチェックしてすぐ本番。四丁目ばんどでの演奏は今年初めて。酒井俊さんはこの1年ほどずっと声が絶好調で、今日も素晴らしい歌を聴かせていた。バンドの息も合っていて、短いながらも良いライブだった。次の四丁目ばんどのライブは3月10日MANDA-LA2にて。

 秋葉原は好きな街だ。何というか、戦後の匂いが残っている。しかし、久しぶりに歩いてみると、ゲームとアニメ関係の店がずいぶん増殖しているような気がした。

[link:97] 2003年02月24日(月) 02:25


2003年02月23日(日)前進

 今日から、最近やっていた懐メロものの歌入れ。まだベーシックができていない曲、楽器のダビングのある曲などもあったので、歌入れと並行して他の作業もする。12時間くらい作業したのでずいぶん進んだ。歌入れ7曲、何も無い状態からオケを完成させた曲2曲、ベーシックが録れている曲への楽器のダビング約15パート。かなりの突貫工事ではある。先日の栗コーダーの録音と対称的ではあるが、どちらも必然があってやっている作業だ。僕の経験では、すごく時間をかけてていねいに作った録音物と、すごく短期間で勢いにまかせて作った録音物、どちらも名盤が多い。

[link:98] 2003年02月24日(月) 02:26


2003年02月24日(月)一段落

 歌入れ2日目。しかし、昨日まででほとんど歌が録れたので、今日の歌入れは1曲だけ。その分楽器のダビングに時間を使わせてもらう。今日はバンジョーとウォッシュボードで桂牧さんに来てもらった。ジギタリスというちょっと気になるバンドを関西でやっていた人だ。それ以外はおもに僕のダビング。結局入れるべき音をスタジオですべて入れることができて、宅録をしなくてすんだ。

 今回手伝ったアルバムは、大阪のチンドン屋「華乃家」の女親方である華乃家ケイさんのソロアルバムだ。曲はすべて懐メロ。僕と中尾が3曲ずつ、渡辺勝さんが4曲アレンジしている。そして、渋谷毅さんのピアノでケイさんが歌っている曲が2曲、全12曲だ。なかなか面白いアルバムになったと思う。お年寄りにプレゼントしても喜ばれるだろうし、お年寄りでない人にプレゼントしても喜ばれるだろう。

[link:99] 2003年02月26日(水) 00:03


2003年02月25日(火)うたた寝注意

 久しぶりに休み。家で雑事。

 風呂に入っている時、足に水ぶくれができているのを発見した。最近机でうたた寝することが多かったが、オイルヒーターにくっついてうたた寝したために低温やけどしたらしい。

[link:100] 2003年02月26日(水) 00:05


2003年02月26日(水)やりチン

 午前中は、今度アレンジを手伝うハンバートハンバートという男女2人組と顔合せ。曲が良いので楽しみだ。午後は梅津さんの大仕事最終日にやるチンドンオーケストラのリハ。現役のチンドン屋多数。「やりチン」「3つ打ち」などチンドン用語が飛びかう。本番は3月8日。

[link:101] 2003年03月02日(日) 23:39


2003年02月27日(木)96Khzで安定しません

 2日後に、ホールでクラシックのコンサートの録音をする。一応DATレコーダーは借りられるのだが、せっかくだからi-Bookで96Khz24ビットで録音してみることを思い立つ。で、いろいろ試してみるが、どうも96Khzでステレオ録音すると安定しない。OS9だと96Khzでも録音できることは先日確認したのだが、ステレオだと負荷が大きいのか?コンサートの収録はやり直しがきかないので、安定を選んで48Khz24ビットで録音することにした。

[link:102] 2003年03月02日(日) 23:43


2003年02月28日(金)明日

 昨日書いたホール録音するコンサートとは、僕の学生時代のテューバの師匠、貝島克彦先生の追悼演奏会だ。オーケストラで演奏している大先輩から学生までテューバ吹きが多数出るのだが、録音をする人がいないようなので僕がその係をすることにした。最初は合奏にも参加しようと思っていたが、よくよく考えてみるとハードディスクで録っている時に、まわしっぱなしにしてステージに上がるのはかなり無謀だ。係を引き受けた以上は、そちらに専念して、少しでも良い音で記録することで追悼の意をあらわすことにした。コンサートは明日、神奈川公会堂である。

 今日はその演奏会のリハのために予定を空けてあったのだが、そういうわけでリハに行かなくてよくなった。そのぶん、家で仕込みと事務作業。

[link:103] 2003年03月02日(日) 23:44


2003年03月01日(土)師匠の追悼演奏会

 貝島克彦追悼演奏会当日。そういえば、僕が録音だけ請け負うのは初めての体験だ。先輩の車に同乗して、朝9時に神奈川公会堂に入った。今回のコンサートは、企画も運営も貝島先生の弟子、つまりテューバ吹きか元テューバ吹き。演奏に参加する人も、裏方だけやる人もいるが、皆てきぱき働いている。こういうホールでの自主コンサートの時、クラシック畑の人の方がいろいろやるべきことがわかっている。どうも僕は、自主的なことをやる時でもライブハウスのようにシステム化された場に慣れてしまったので、今回のような時はあまり役に立たない。そこで録音関係の準備に専念する。今回の要は、DATとiBookを同時に回すこと。そのために設置スペースがやや広くなってしまった。11時頃からリハが始まり、試し録りしつつレベルを見る。しかし、難しい。演奏のダイナミックレンジが広いのだ。今回小さい編成はピアノ伴奏のテューバソロで、大きな編成はテューバ30人とユーフォニアム10人に打楽器3人が加わった編成。たとえば、曲によって最適レベルで録るのが普通だと思うが、オーケストラの曲などはppからffまでダイナミックレンジが広いわけで、コンサート全体をひとつのドキュメントと考えれば、コンサートのピークに合せて一定のレベルで録るという考え方もあるかもしれない。一応両方の考え方を視野に入れつつリハを録ってみるが、どうもレベルの余裕があるのに歪みっぽくなる。特に、左チャンネルがかなりひどい。ちょっと音量を上げるとすぐ歪む。これは何か物理的な原因があるのかもしれないと、機材を徹底検証するが、原因はわからなかった。どこのアウトにヘッドフォンを差しても同じなので、モニターで歪んでいる訳ではない。もちろん、ヘッドフォンも別のソングファイルを聞いて検証、問題無かった。そんなこんなでリハでじっくりレベルチェックができなかった。とりあえず、最大音量の曲のレベルだけは取ることができたが。そんなわけで、不安をいろいろかかえたまま、本番が始まった。前半はソロが多かったのだが、左チャンネルがどこで歪んでいるのかわからないので、かなり消極的なレベル設定。最大音量の曲のレベルより少し上げた程度。しかし、レベルメーターがあまりに動かないので、曲毎に徐々にレベルを上げていった。後半のアンサンブルは歪んでさえいなければ、まあまあ適正レベルだろう。コンサート終了後プレイバックしてみると、やはり左チャンネルが歪んでいる。うーん、どうしよう。後で何とかできるかなあ。コンサート後の打ち上げでは懐かしい顔に多数会った。

 家に帰って、録音してきたファイルを聞いてみると、やはり歪んでいる。ふと思いつき、ヘッドフォンを別のヘッドフォンに換えてみた。すると、こんどは大丈夫。なんだ、ヘッドフォンだったのか?試しに、今日持っていったヘッドフォンで、テューバアンサンブルの入ったCDを聞いてみる。む、テューバの帯域によって同じような歪みが左チャンネルに出る。どうやら、テューバやユーフォニアムに多く含まれるところの特定の帯域が多く入力されると歪むようだ。他の音源ではほとんどわからない。そうか、ヘッドフォンだったか。良かった。‥‥いや、良くない!実は、自宅でのリファレンスモニター用に買ったばかりのソニーのスタジオ用ヘッドフォンを持って行ったのだ。これは初期不良ではないか。ヘッドフォンがちゃんとしていれば、マイキングとか曲ごとのレベルとか、もっと追い込めたのに。早速返品だー。

[link:104] 2003年03月02日(日) 23:42


2003年03月02日(日)貝島克彦先生のこと

 ここ数日に渡って貝島克彦追悼演奏会の話を書いたが、たぶん普通の人は貝島先生の名前を知らないだろうし、テューバを吹いている人でも若い人にはあまり名前を知られていないかもしれない。貝島先生は1960年代後半から70年代初めに天才的なテューバ奏者として活躍し、その後は教育者として後進の指導に専念された方だ。演奏家として活躍していた期間が短いので、その演奏を聞いたことがある人は少ないかもしれない。しかし、その短い期間の間に、日本のテューバ史にとって重要な出来事がいくつもあった。在学中に学生3人で日本初のテューバのリサイタルを成功させたり、もっともポピュラーなテューバの協奏曲であるヴォーン・ウィリアムスのテューバ協奏曲の日本初演をしたり、日本人のテューバ奏者として初のフルブライト給費海外留学でインディアナ州立大学に留学したり、それまでBb管中心だった日本のテューバ界に初めてC管を持ち込んだり。何より、F管を駆使して、それまで日本では鈍重な楽器と見られていたテューバのイメージを変えたことが貝島先生の演奏家として功績だろう。独特の歌い方や音色は、テューバ奏者としてはむしろ特異な存在だったと思う。

 僕も不肖の弟子の一人だが、僕が教わっていた頃には貝島先生が人前で吹くことはめったに無かった。それでも、たまにレッスンで「こういう風に吹けないか」と吹いて聞かせることはあった。ある時速い3連符のフレーズをまるでホルンのような軽やかなタンギングで吹いて見せて、それがあまりに凄かったのでレッスン後に同級生と大笑いしたことが思いだされる。

 最後に会ったのは池袋の駅でたまたま会った時だ。「この間テレビ見たぞ。」と言われた。シカラムータでニュース23に出た時のことだ。最後に見られたのが、あれか。たしか生本番でぐちゃぐちゃの演奏をした時だ。とほほ。

 ある時、貝島先生がぽつりと「腹黒いやつの方がうまくなるんだよなあ。」と漏らしたことがある。それが妙に印象に残っている。

[link:105] 2003年03月07日(金) 12:52


2003年03月03日(月)ピラゴラスイッチ

 栗コーダーカルテットとイトケンでピタゴラスイッチ新曲のレコーディング。内容は見てのお楽しみ。レコーディングの合間にスタジオのロビーでミーティング。傍聴者はイトケン。イトケンは栗コーダーのミーティングを見るのは2回目だ。「イトケンさん、どうですか、栗コーダーのミーティングは?」「いや‥‥、あの‥‥。」

[link:106] 2003年03月07日(金) 12:52


2003年03月04日(火)ハイテクVSローテク

 先月録音した華乃家ケイさんのアルバムのミックス。今回はエンジニアの石崎さんの本拠地である青山のスーパーミューザックのスタジオを使う。何だかオフノートがらみの仕事で久しぶりに普通のレコーディングスタジオを使ったような気がする。今回は自宅作業の音源も使わなければならないかと思っていたが、案外スタジオで録音できてしまったために、某曲の口琴のパートのみ自宅で録った音を使う。自宅で録った音がCDで使われるのは初めてだ。CDROMを1枚持って行けばProToolsに取り込んでもらえるとは、つくづく便利な時代になったと実感。ミックスでも昔だったらありえないようなことができてしまう。しかし、モニタースピーカーから流れて来る僕等の音楽は、とてもローテクなものだ。ハイテクを駆使してローテクな音楽を作るのが今の僕の趣味にあっている。

[link:107] 2003年03月07日(金) 12:54


2003年03月05日(水)タイムマシンにお願い

 昨日の続きでTD2日目。今日はTD終了後にその場でマスタリングまでやってしまう作戦。

 3月1日に異常を発見したヘッドフォンを翌2日に郵送で返品したのだが、やはり初期不良品だったそうで、交換品が今日送られてきた。とりあえずサウンドハウスは対応が速いことに感心。先日録音した音源を聴いてみると、今度は大丈夫だ。しかし、商品が交換されても、録音当日に本来は音楽な録音をするチェックに使うための時間をトラブルの原因を探るために使ってしまった事実は元に戻らない。今改めて聞くと、前半のソロ演奏は明らかにレベル不足。それにマイクの角度でステレオ感をもっと広げた方が良かったし、マイクの位置をもう少し高くして客席のノイズを拾わないようにした方が良かった。うーん、貝島先生、また勉強させてもらいました。

[link:108] 2003年03月07日(金) 12:55


2003年03月06日(木)マスタリングもどき

 今日は久しぶりに通常のスタジオ仕事に行った。こういう仕事は、どんな編成でどんな音楽をやるのか、スタジオに行くまでわからない。サウンドシティの1スタに着くと、スタジオ一面に椅子と譜面台がぎっしり並んでいる。げっ、フルオーケストラだ。最も僕に不向きな仕事だろう。しかもテューバのパートはかなり音が低いのに、F管を持ってきてしまった。ペダルトーン近辺の音をひーひー言いながら吹いて、2時間半で6曲ほど録音した。あ、何の音楽か聞くのを忘れた。

 家に帰ってから、先日ホールで録音した音をどうやってCDRに焼くか考える。というのは、僕は専用のライティングソフトやマスタリングソフトを持っていないからだ。レベルの補正はロジックでやるとして、曲間の調整はどうするか。MacOS付属のiTuneだと、曲間の調整が自由にできないようだ。そこで、ロジックで曲間も含めた曲ごとのファイルを作り、iTuneでは曲間を無しに設定することにした。となるとフェードを書くくらいでは済まないので、ロジックのオートミックスを初めて使ってみた。使ってみると実に便利だ。つい余計なことまでやりそうになるのを何とか自制する。オートミックスデータを書いたリージョンをファイルとして出力してCDにしてみた。するとオートミックスが反映されていない。そうか、1回バウンスしなくてはならないのか?バウンスしたら今度はうまくいった。そういうものなのか。

[link:109] 2003年03月15日(土) 03:42


2003年03月07日(金)Jam the Housnailの録音

 栗コーダー財団録音室でJam the Housnail第8話の音楽の録音。昨日とは対称的に緊張感の無い録音。15時に集合して、雑談の後17時頃から録音開始。川口君がマンドリンで近藤君と僕がギターという意外な組み合せで録音した曲もあり。今回の話は身近だけど意外な人が声優で登場する。

[link:110] 2003年03月15日(土) 03:45


2003年03月08日(土)チンドンオーケストラ

 最近新宿PIT-INNで恒例の梅津和時プチ大仕事、本日最終日はチンドンオーケストラ。本職のチンドンの楽士が7人とチンドンに片足を突っ込んでいる中尾勘二と多田葉子、それにチンドンではない梅津和時、太田恵資、近藤達郎と僕。実に楽しいコンサートだった。打ち上げはPIT-INNにて。朝までPIT-INNにいたのは初めてだ。

[link:111] 2003年03月15日(土) 03:45


2003年03月09日(日)寝坊

 昨日PIT-INNで朝まで飲んでいたので、6時半頃帰ってきた。少し寝ようと思って布団に入ったら、目が覚めたのは昼過ぎだった。この時間に目が覚めると、何となく罪悪感がある。

[link:112] 2003年03月15日(土) 03:46


2003年03月10日(月)四丁目ばんどのライブ

 MANDA-LA2で四丁目ばんどのライブ。いつもは開場少し前に入って、軽くサウンドチェックするだけなのだが、今日は新曲を何曲かやるので16時頃入ってリハーサルをした。
 「チャタヌガチューチュー」という曲のイントロでいつも汽車を表現したソロをやっているのだが、いつも同じような感じになってしまうので、今日は意図的に変えてみた。すると、詳細は省くが、テューバのピストンの頭が落下して、片手でリコーダーのソロを吹きながらピストンの頭を拾って元の場所にねじこむはめになった。

[link:113] 2003年03月15日(土) 03:47


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