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コマンドラインからこんにちは from 関島岳郎:2005-03-19


2005年03月19日(土)壊れたり無くしたり

 3月14日からオフノートレーベルの企画ライブを東京、名古屋、京都でやった。今回は鈴木翁二さんをメインのゲストに新ユニットのウタタネ(薄花葉っぱの女性3人+小暮はな+水晶)、いとうたかおさん、オクノ修さん、それにオフノートのレギュラーバンドという出演者。それぞれに良いライブだったが、十数人で移動しているツアーにしては動員が寂しかった。毎回内容を変えながらこのライブシリーズは隔月で続いていく。次の5月のライブは多くの人に聞いてもらいたい。今のままでは実にもったいない。

 今回のツアーでは船戸さんが全般にベースを弾いていて、しかも上ものは山田さんのハープ、HONZIのバイオリン、中尾君のサックスと豊富、つまり僕は案外やらなければならないことが少ない。そこで、場面によってトモミンを使ってみることにした。ところが、吉祥寺MANDA-LA2でのリハーサルでトモミンを鳴らしてみると、どうもおかしい。PASSスイッチが利かないのだ。中を見てみると、スイッチが割れて崩壊していた。PASSスイッチは僕がトモミンを演奏する上で多用する場所なので、これは困る。とりあえずこの日はPASSスイッチを使わずに演奏してみたが、どうも調子が出ない。まあ、特殊な部品では無いので、暇なときに秋葉原に行けば済むことではあるが、現状では中途半端にしか演奏できないのでトモミンをツアーに持って行くのはやめることにした。
(PASSスイッチとは、写真のトモミン本体の中央に突き出しているスイッチhttp://www.adachitomomi.com/j/a/tomomin.html

 ツアーで名古屋に向かう車中にて他のメンバーから昨日吉祥寺でのトモミンが良かったと言われ、トモミンを持ってこなかったことをちょっと後悔したのだが、ふと、ツアーに持ち歩いているiBookをトモミンの代わりに使えないかと思いついた。早速得三でLOGICを立ち上げ、いくつか音を作ってみる。最近のLOGICはCAPSLOCKを押しておくとコンピューターのキーボードが鍵盤代わりになるので、演奏には本体のキーボードを使用。ラインアウトは使わないで、コンピューターの内蔵スピーカーから出してマイクで拾う。つまりiBookを何にも接続しないで、完結した楽器として使ってみたわけだ。この状態だと実にか細い音しか出ないのだが、それが良い雰囲気だった。だいたい聞こえるか聞こえないかくらいで電子音がどこからともなく漂っているのが理想だったので、ちょうど良い。得三と翌日の磔磔はこの状態で演奏した。ただ、ステージ上にノートパソコンが置いてあるのがどうにも格好悪い気がして、物陰に隠しながら使っていた。

 磔磔の2日目、サウンドチェックでiBookを鳴らそうと思ったら、XSKeyが見つからない。XSKeyというのは、LOGICのプロテクトを解除するところのUSB端子に差し込む小さなパーツで、それを装着しないとLOGICが立ち上がらないようになっている。ライブで使っていたこともあって、いつもと違う場所にXSKeyをしまっていたのだが、どうもそれが良くなかったようだ。考えられる場所はステージか、ホテルか、自分の荷物の中くらい。捜せる場所は捜して、ホテルにも連絡したが、結局見つからなかった。たぶんホテルの掃除の人が不要物と思って捨ててしまったのだろう。少なくとも高価なものには見えない。例えて言えば、おまけの栓抜きのような外観だ。ライブは他の楽器も使えるのでまだ良いが、東京に戻ったらいろいろやらなければならないことがあるので
すぐにLOGICを使いたい。APPLEで再発行してくれるのにどれくらい時間がかかるのだろう。困った困った。

 その夜はついつい朝まで飲んで、そのまま京都駅から新幹線で帰宅。家に着いたら、ホテルから電話があって、XSKeyを見つけたので送ってくれるとのこと。良かった良かった。捨ててしまったのではと疑ってホテルに申し訳ない。いや、パレスサイドホテルは良いホテルです。

[link:449] 2005年03月19日(土) 04:45


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