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コマンドラインからこんにちは from 関島岳郎:2001-08-31


2001年08月31日(金)家電リサイクル法はパソコンにこそ適用すべきだ

 僕は、パソコン通信を始めたのは早かったが、インターネットに接続したのは遅い方だったと思う。その頃メインで使っていたのはPC9801VX2というDOSマシンだった。Macも持っていたが、8MBのメモリーで漢字Talk7.1を走らせている状態で、インターネットは無理だろうとあきらめていた。フリーソフトでDOS用のテキストブラウザ−が発表されてはいたが、PC9801用のPPP接続ソフトが見つからない。やむをえず、その頃Niftyはtelnetを使えたので、telnetで適当なサーバーからWWW接続してテキストだけ読んでいた。農水省の某研究所のサーバーにはよくお世話になった。その後、Macで8MBメモリーがあればネットサーフィンができることがわかり、Macと9801でひとつのモデムを共有することになる。

 というのは昔話だが、昔話と言っても10年も昔ではない。パソコンの世界の進化の速さは異常だ。もちろんそれはそれで良いこと便利なことも多くあるのだが、古いパソコンの行方が気になる。おそらく凄い数のパソコンが廃棄されているのだろう。特にPC9801は日本の標準パソコンとして君臨していただけに、不要パソコンのかなりの割り合いを占めるのではないだろうか。9801のDOS環境を愛好する者としては心が痛む。用途を限定すれば、古いパソコンでも快適に使えるのに。僕はPC9801VX2を今でもテキスト処理とNiftyの巡回に重宝している。

 先日なにげなくVectorのDOSソフトのライブラリーを見たら、なんと9801のDOS環境用のPPP接続ソフトがあった。最新版のアップは今年の日付だ。DOSソフトのコーナーを見ると、他にもブラウザ−がいくつかアップされている。ドキュメントによると、やはり古いマシンの有効活用を考えて開発されているようだ。我が意を得たり、と早速インストールしてみた。テキスト環境ながらも15年前のマシンで立派にネットサーフィンが出来る。メモリーが640KBのマシンでだ。

 僕はもちろん新しいテクノロジーを否定している訳ではない。デュアルCPUのG4Macでオーディオをあつかってみたいし、事務作業用に最新のWINマシンも欲しい。しかし、家にあるパソコンが現在6台。もう置き場所が無いぞ。要するに自分に「捨てる技術」が無いだけなのはわかっている。しかし、ニュースなどで山の中や小さな島に産業廃棄物が山盛りになっているのを見ると、なかなか良心の呵責なしには捨てられない。そんな中、古いマシンの有効活用を考えてソフトを開発している方々がいるのをうれしく思った。

[link:26] 2001年08月31日(金) 11:46


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