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日曜カメラマンの修行時代 from 栗原正己


2003年04月17日(木)みなさんみなさん、

近藤君の日記見た?http://www.ka-ko.net/aakk/memo.shtml すごいねえ。オレはちょっとものすごい感動した。

ツアーは、小規模だったけど内側も外側もものすごく充実した。かかわってくれたすべての方々に心から感謝します。

食べ物にもめぐまれてたね、オレたち。ごちそうさまでした。

[link:107] 2003年04月18日(金) 02:01


2003年04月29日(火)指輪ホテルもうじき

栗コーダー小ツアーから戻ってすぐ、4月後半はおもに指輪ホテルの芝居「情熱」の準備をしてました。http://www.yubiwahotel.com/

今回の作品は上演時間100分くらいのボリュームがあって、つまり長いんだ。その分、必要な音楽も多くて、曲をいっぱい作りました。去年もやったけどあの時は70分くらいだったなあ。かわせみ座もそれくらいだった。なかなか作りでがあるね。しかも全部ピアノ曲。回りにはすてきなピアノ弾きがいっぱいいるけれど、今回は鳩野さんしかいないかなと思って頼んだ。で、やっぱ素晴らしいのです演奏がそれはもう。

あとね、会場が池袋のビルの屋上のテニスコートで、以前下見に行ったのだけど、場所からしてすごく面白そうです。明日、会場に行くんだけど楽しみだなあ。

世の中には、面白いことや興味深いことがたくさんあるけど、これもそうかも、って思います。良いのになるといいなあ。お時間ある方はきてきてきてちょうだい。私演奏しませんので出ませんが、それはそのくらいがちょうど良い。

あ、いかん、時間だ。いま演奏用の譜面を書いてるんだけど、キュー出しやきっかけの台詞なんかも書き込んでるから、時間かかるね。休憩おわり。ではまた。空中テニスコートでお会いしましょう。ねがわくば五月晴れでお願いしたい。いかん、眠気到来。どうするか。


[link:108] 2003年04月29日(火) 03:41


2003年05月01日(木)ビルの屋上は山の上みたいなものか

29日から現場に入った。屋上ってのは屋外なんだね。で屋外って、やってみると「現場」感がものすごく強いのね。おまけに標高が高いせいか、昼夜の寒暖の差が想像以上で、昼は日焼け止めが要るし、夜はセーター着てもまだ寒い。風も予想してたより強い。一昨日脚立が倒れた。昨日は雨も降った。過酷だねえ。

どの持ち場の人もものすごくしっかりしていて頼りになる。プロフェッショナルずきにはたまらないね(笑)。他の持ち場の人の仕事っぷりを現場で目の当たりにできるってのは芝居ならではないかと思った。ありがたい体験だなあ。

ところで突然決まったことらしいけど、2日のマチネの時にあがたさんが歌をうたってくれるそうな。この会場でコンサートやりたいって、オレも思うー。

てなことがありまして、戻りますと、ご来場予定の方でこれ見て間に合った方、ぜひ夜は防寒具を用意してきてください。って夕べ帰ってすぐ書こうと思ったのだけど、パソコンの前のピアノの前でうたたねしちまってこのありさま。オレもやっと関島さんの境地に……。光栄です。おかげでほっぺたにド#とミ♭のくぼみが出来ちまった。なんてこたあ、ないか。

[link:109] 2003年05月01日(木) 06:49


2003年05月02日(金)昼間も寒かった…

きょう(1日)の昼間にマチネ(で合ってる?)と同じ時間にゲネプロをやった。昼は照明はほとんど使わない感じだけど、テニスコートならでは、って感じでなんだか良かった。

さいしょはわりと暑かったんだけど、3時すぎると客席の大部分が日陰になって、それでこれまた寒いんだ。こちら半袖Tシャツの上にパーカー、下は薄めのカーペンターという状態でです。あなどれん。

夜は初日の本番で、これがまたさらに寒かった。芯から冷えた。長袖Tシャツの上にパーカー(Tシャツを着替えたのだ)、その上にユニクロだったかな、それはどうでもいい、ジャージみたいなやつを着て、ホッカイロ(小)を二つ用意したが、途中で意識が遠のきそうな時があった。日ざしの強さに騙されて油断したのだ。昨日、山の上と書いたが、今日のは雪山だった。会場の雰囲気からすると、スタジジアムジャンパーがベストチョイス!って感じだけど、防寒を考えるならばダウンのコートかなあ。

かぼちゃ商会の岩原君がきてくれて、昨日ぼくの書いたのをみて厚着で登場「おかげで助かりました。知り合いにも連絡回しました」と言ってくれて、おー、いいやつ。と、少しでも世の中の役にたって良かった良かった。嬉しいなあ。

そんなわけで連休中東京滞在のみんな、なんだかいい雰囲気だからみにきてくれよー。昼でも厚着の用意。あ、でも寒くなかった場合になんか不満かな。いや、備えあれば…ってことで。開演前にトイレも行っておこう。フロアには一つしかないけど、2階下のボウリング場のが使えるんだよ。ボウリング、いいねえ。エレベーターが遅いからせっかちなあなたは階段で。運動不足解消にもなるしね。なんかオレ、のってきてる?こんなことで。どうした。おー、だめだよくわからなくなってきた。閉店の時間です。わかった、初日が終わったので気が楽になっちゃってるに違いない。あはは、読み直さないでボタンおしちゃえー。あははははー。





[link:110] 2003年05月02日(金) 03:32


2003年05月18日(日)ひと山越えた……

12時間以上寝て昼過ぎに起きて、夕方からのんきな休日を過ごした。おいしい食べ物最高。休日最高。オレってここんとこ働き者で、体感2ヶ月ぶりの休みだった気がするなあ。毎日休日のときもあるんだけど…。

昨日、大編成の録音があってそれまで大変だったのよ準備が。NHKのおっきなスタジオで22人編成の同録(いっぺんに録る)。すごいでしょ。この人数は自分史上初。緊張したけどすげー楽しかった。3時間で劇伴を大小含め20曲。18段のスコア用紙40枚分(紙とファクス代節約モード)書きに書いて親指がイテテテ、ってのも初。効率の良いディレクションのノウハウやアレンジ法の研究その他問題はたくさんあるけど(じっさい時間内に録りきれず短めのを5曲断念した)、結果はもちろん最高。だって一流のプレイヤーがこの人数集まってるんだから、よっぽどひどい譜面を書かないかぎりヘボいものになるわけがないのでーす(写譜の小林さんには多大な迷惑を…。ごめんなさい、次回こそもっと早くムニャムニャ…)。

それでもってこの録音でちょっと書きつくせないほどのたくさんのことを学んじゃって。あとで、録音に参加してもらった近藤君と坪口さん(近藤君のうまさも再認識。仲間がいて安心という意外な効果も。坪口さんのみ後でソロを時間をかけて弾いてもらった)と、ウチらのまわりのミュージシャンとスタジオプレイヤーの出音の違いとかについて考察したりしてたんだけど、深すぎるのでそれはまた。ときどき遊んでくれがちな打楽器の(藤井)珠緒さんと(三沢)いずみちゃんは、素顔はスタジオミュージシャンなもんで、それはもう堂々ときっちりした仕事をこなしてくれるわけで、頼もしいというか豪傑(女子だけど)と言うか、かっこいいねえ…。

 メモ:低域のカウンターラインの充実のためにビオラとチェロのユニゾンを多用したけど、チェロだけの方が良い場合もありそうだ。/演奏の難易度の高い曲は数曲にしぼる。/アレンジの段階で録音順も考える→順にプレイヤーを解放→予算の削減/全員参加の曲を1〜2曲用意する→サウンドチェックの効率化/すぐれた職人さんでも慣れていないフレーズには苦戦する。何度もセッションして、得手不得手を知っておくと良さそうだ。と、そんな変則フレーズは複数楽器に割り当てると1人の負担が減るからやりやすいよ。とピアノの松本ホウメイさんから教えていただいた。感謝。

■ここから解説コーナーです。興味のある方のみ読んでみてちょ。

何でこんなことが出来たかと言うと、まず今まで作ってきたNHK教育TVの「いないいいないばぁっ!」という番組の中のワンコーナーの「トムトム・ブー」という2分半のアニメがあります。でそれが秋から単独放送されことになって長さも5分バージョンに拡張、音楽の当て方も当然変わって来るのでそのための録り直しの対策を立てることになった。

今までは1話ずつ、外部のレコーディングスタジオ、エンジニアでまる1日かけてていねいに作らせてもらってたんだけど、今回のリメイクに関しては、局内のスタジオ限定になった。一話分につきシンセ一日分、ミュージシャン4〜5人までしか使えなくなった。あ、これは今までと同じだな。でもこれでできることって、リズムセクションを生で録ろうと思ったら、上モノはシンセに、上モノで木管やら弦を入れたらリズムはシンセになっちゃって、シンセもいいけど、一回やってるからつまんないし、面倒で時間がかかるわりには効果がイマイチな気がして、なんかそれじゃ燃えなくなっちゃってるってのもあって。弦だって4人じゃカルテットだし、あたりまえか、いや、頭の良い読者諸君はすでにお気付きと思うが、最近のシンセやサンプラーだと簡単に出せる、あのゴージャスなストリングスサウンドを生で出すには、20人以上の優秀なプレイヤーが必要で、カルテットとセクションは音色としては全然別モノなのです。

プラス、局内録音のメリットを最大に活かすにはどうするかっていうと、無料で暢達できる(というか局内精算かな)、メンテのゆき届いたあの楽器群を使わせてもらうってことでしょう。あそこには、大型のクラッシックパーカッションとか、ハモンドオルガンとか、はたまためったにお目にかかれないチェレスタや大型のチェンバロまで、通常のスタジオには置いていないようないろんな楽器が山ほどあるのです。

やらなにやらを総合して浮上した案が、例えば4話分まとめ録りしてシンセをカット(数人分のミュージシャン費に相当)したら、単純計算して4倍の人数プラスアルファが稼げるってことになって、それはすごい、名案だ。と自分で言って楽しみで眠れなくなったというわけです(じっさいは別の意味で眠れなくなった…苦笑ー)。でこの思いつきをコーディネート担当の事務所のボスに話したら、そりゃあいい、ってんでことの運びになって、いや、この親分の本業がインペク屋(ミュージシャン手配)ってこともあって、ことが進む進む。なぐあいで優秀なプレイヤーの皆さんに集まってもらえて、オレってラッキー。ちなみに内訳は、弦が12人の中編成、木管3人、5リズムに打楽器とギターを1人づつ追加した22人。わー。

あー、考えたことを全部(じゃないけど)書いちまった。失礼。めったにない状況を味わったもんだからねー。しかしアレです、リメイクって尺合わせがゼロから作るより大変だねえ。でも面白いから大いに結構。すまん、オレの身体。そうだ、寝ないと。まだ書きたいことあるんだけどなー。

※というわけで、明日からまたいろいろありますがひとまず一段落。メールや電話での連絡が滞ってしまいまして、ご迷惑をかけましてすみません。徐々に対応していきますので、宜しくお願いいたします。

[link:111] 2003年05月19日(月) 06:03


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