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日曜カメラマンの修行時代 from 栗原正己:2002-05-10


2002年05月10日(金)栗コーダーワンマンライブ「結局名称未設定」


 いろんな人から更新してなさを指摘され、そこそこ心苦しい毎日を送っています(笑)。今14日。とりあえずこのライブの日(名義)から行ってみようかと。

 栗コーダーがらみのライブではめったにそんなことはなかった気がするのだが、この日は雨だった。4月末の美野里の野外イベントの日は日焼けする程の良い天気で(トの口使い参照)ここで使いすぎたのか。何をだ。いやいや。にしてもそんな雨の中、開場は満員のお客さんでそれはもう、心から感謝いたしております。ありがとうございました。

 たくさん曲を演奏したのでセットリストをアップしておこうと思ったら、さっき近藤君がやってくれてたみたいでご苦労さま(しかも分かりやすい。かどうか。『生きる』のコーナー笑った。今度ゴンドラの唄やりますか)。この日はけっこううまくできた気がする。うまく、というのはちょっと違うな。今やっているその曲にちゃんと入り込めたかどうか、というのが自分では重要だが、案外入り込めた曲が多かった、ということだ。いつもたいていダメな感じなのだが(苦笑です)、このライブでみなさんに報告したように割とあちこちでいろんな仕事に関わってこられたせいかも知れない。もちろん心残りもあるよ。「マヨネーズ第三番」の間奏、とか「男はつらいよ」のピチカートへの体勢替え時に弓をマイクにボコッ!とぶつけたこととか。本当に悔しいぜ……。あ、ギター弾いた時も、ちょうど本番の時に右手の血豆(DCPRG深夜ライブ時に作成。不甲斐ない)が固くなってささくれになったヤツがちょうど弦にひっかかりやがりまして「ベキッ!」なんて変なタイミングでアタックが強く出たりして。本当はもう少しマシなんだよ。いや本番というのは実にいつもそうしたものであり……。ま、そういうのはまた次回へのやる気につながったりもするから良しとしよう。

 それとあれだな。ずっとここの更新もしていなかったから、ひさしぶりにリアル皆さんを目の前にするとなんかこういろいろとしゃべりたいことが込み上げてきたりして、そういうのも良かったな。ネットで小出しにしていくと、いざこういう時に別になにかしゃべることがなくなったりする場合もあったりしたからなあ。ま、それがいつのライブ、というわけではないし、だから今回すごくいろいろしゃべったかというとそうでもない気もするし、あくまで気持ちのあり方のしくみとしての話なのであります。

 あと終了後にアンケート読むのも楽しいもので、ライブというのはやった方の感触と観た方の感触が同じこともあればずれることもあるわけで、いや、もちろん一人一人それぞれ別々の感想を持つのが基本だと思っているけど、何だっけ、ずれ、だ。(これはいくつかの組み合わせがあると思うぞ。A:演奏者=○で客=○。B:演奏者=○で客=×。C:演奏者=×で客=○。およびこの中間のグラデーション。やる側からしたらBはつらいな…)ま、そういうこともあるから、いつだって何か人前でやったあとは気になるわけだけど、ネットに書き込む人もそう多くはないと思うし、それがアンケートというかたちである程度確認できるのは何だかシンプルでとてもいい気持ちだということを思い出した。アンケート、好き。ま、そんなんですから、近藤宅の曲順を見て何か思い出したことがあったらぜひ教えて下さい。ありがとう。

 ついでながら、アンケートによると、アンケート用紙がワープロ(正確にはパソコンだけど)になっていたことでがっかりされている方(単に時の流れを感じている方含む)が何人かいらっしゃったのだが、これでは作成をお願いした近藤君にも申し訳ない気がするのでここで説明しときますね。
 ちょっと前まで配っていたのは、僕の鉛筆による手書きのキタナイ字のアンケートで、質問の項目もある程度は決まっていたものの、その日の気分で変わったりしていた、まあ、言ってみえれば超アナログなものだったのです。
 うろ覚えではありますが、もともとは回収率を上げたい、という考えから始めたもので「自分が客ならばどういうアンケート用紙なら書きたくなるか」ってことで始めのだと思うんです。で、事務的でない、自分の筆記用具よりも印字が濃くない、時々くだらないことが書いてある、それにさらにコンサート当日の気分が反映されていたらなお楽しいかな…などと考えてあのスタイルになっていったわけです。
 とはいえ書くのはけっこう大変で、だいたい最低でも1時間くらいはかかります。最初はそれが面白くてやってたんですけど、長いこと活動しているうちに義務っぽくなってきちゃってつらくなってきちゃったんですね。直前のこの時間にもっと有意義なことがあるんじゃないの?と思うようになったりもしてきた。
 試しに、というかせっぱつまって近藤君に頼んでパソコン出力でやってもらったところ、とても読みやすい上に、おやこれは当日の楽なこと楽なこと。本番の演奏が良くなった(あはは)のもそのせいかも知れません。というのは言い過ぎだと思うのですが、ま、とにかく本番日の負担が大きく減ったことは確かなのです。
 てなわけでですね、しばらくこのスタイルで行くかも知れませんし、次回はまた手書きにしたくなるかも知れませんが、それは今のところわからず、何にしても、より新鮮な気持ちでライブができるようなかたちを取っていきたいと思うのです。いろいろと勝手かも知れませんが、受け入れてもらえるとうれしいです。

 さらにもうひとつ。本番中に客席後方で倒れてしまった方がおられたようですが、まったく気付かず申し訳ないことをしてしまいました。その後体調は回復されたでしょうか(していますように)。こういう音楽ですから立ち見の方にはほんとうに気の毒に思いながらいつも演奏しているのですが、これはなかなか難しい問題でありまして…。すぐに思い付くのは、より大きな開場にする、または前売りで100人のみ、などと限定してしまうやり方ですが、MANDA-LA2は大好きな場所だし、限定発売にしてしまうとそれ以外の人が確実に観られなくなるのは何とも忍びない……。とうていすぐに結論は出せませんが今後そのようなことも考えてブッキングしていかねば、と思っています(考えた末、今と同じかたちになっちゃうかも知れませんが)。懲りずによろしくお願いします。

 あ、長い。ほら、書くと長くなるんだよな。ブツブツ……。いかん。

67.jpg 529×358 (original size)

本番前に喫茶ボアで気合いを入れる。といいますか、曲順の確認をしたり洗面をしたり落ち着いたり写真を撮ったりする。これはコンパクトカメラで。リコーGR10とネガフィルムの組み合わせ。

[link:67] 2002年05月15日(水) 07:15


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