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日曜カメラマンの修行時代 from 栗原正己:2001-09-14


2001年09月14日(金)甲斐路とは

                               
 通りがかった八百屋さんの店先が、いつの間にか秋のラインナップになっている。ブドウの濃い紫色と、梨の淡いイエローの対比がメインで、端の方にちょこっと気の早いみかんのオレンジ色が見えたりしてなんだかすてきだ。桃はそろそろ終わりだそうだ。季節感はいろんなことで感じるけれども、ここの店もその一つ。
 これは買って帰るしかないだろう。人気は巨峰と甲斐路(ここで初めて知った。なさけなくもあり)で、見方によってはどす黒くも見える巨峰に比べて、淡い赤紫でルビーのように輝く甲斐路に惹かれて店のおばさんに訊ねてみると(ルビー実物じつは良く知らないこと発見)、味はどちらも良く、大きな違いとして甲斐路は皮離れが悪いそうでその分巨峰が一般受けするらしい。ファーストインプレッション重視&食べにくさを認識し次回から巨峰のありがた味をしみじみ感じるため甲斐路を買った。
 さて、帰ってややあって、買ったブドウの名前をど忘れしたことに気付いた。ま、最近はこんなもんなんだが。気になってネットhttp://yokohama.cool.ne.jp/vineyard1040/Hinsyu.htmで調べてみたらすぐに分かって「ああこれだ」となったのだが、他の品種や収穫の時期なども載っていてなかなか興味深い。この甲斐路については「果皮と果肉は分離しにくいので皮ごと食べることを勧めたい」と書いてあって、おっ、言い切るか。けっこう。ということで試しにやってみたら、皮がシャリシャリしてリンゴを食べているような意外なおいしさ。で、ちょっと止まらなくなった(家ではニュースつけっぱなしだから、ブドウでも連続して喰わないとやってられないのだよね)。皮ごとは、食べ続けるとややくどくなってくるので、途中で果肉だけにしたりして変化をつけつつ、しばし夢中になった。
 季節のものを季節に食べるってことは、その旬のものだけが持っているパワーっていうか生命力を体内に取り込む、って感じでじつに素晴らしいことだよなあ。細胞にすーっとしみ込んでくよ。そういえば魚屋でもイワシが旨そうに並んでたな。今度あれも買ってみようなどと思いつつ、イワシが旬かどうかはよくわからないのだけど、あれくらい旨そうならきっとそうに違いない。まあ、いい。
 次回ブドウはピオーネっていうのを試してみよう。それとウェブ検索中に気付いたんだけど、特急「かいじ」ってこういう意味だったのか! 

37.jpg 512×351 (original size)

ところで、明日で終わってしまうトンチキハウス記念で画像は9月8日、第一歩を踏み入れた印象の図(本当はもっと広いよ)。時々自動のパフォーマンスのために、いつもは一面のちゃぶ台が片付けられている。で左下の赤Tシャツにタスキが小沢剛さん。この空間自体が作品だから、撤収するのはさぞかし無念なのではないだろうか。いや、だから素晴らしいのかも知れん。そしてそれはもしかして音楽に似て…などと考え込んでしまうのも季節のせいかしらん。

[link:37] 2001年09月15日(土) 02:30


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