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新・のんき大将のごたく from 川口義之:2006-11-26


2006年11月26日(日)追悼…最高のブルースマン

ROBERT Jr. LOCKWOODが91歳で亡くなったらしい。それは自然なことながらショックでもある。初めて彼を見たのは僕が東京に出て来てからすぐのことだったと思う。年を取ったミュージシャンが味わいだけではなく本来のポテンシャルも十分に保ちつつ素晴らしい演奏をする。それに感動しました。さらに言うならば自分が年を取るごとに、生涯の目標として立ちふさがる音楽の巨人なのです。どうやったらあんな風に年をとっていけるのか…。彼の演奏を次に見たとき、リズム感の衰えを感じました。前回、全てが素晴らしかった演奏が、そのとき往年の〜という言葉を付け加えざるを得なくなったこと。それがショックでした。それから10数年が過ぎ去り、ところはニューオリンズ。有名なボーリング場兼ライブハウスのロックンボウルにて、マニアックなレーベル主催のイベントが行われました。夢のような顔ぶれでいわゆるオールディーズ(ポップカントリーとか)、ブルース、R&B、ジャズの巨人たちが入れ替わり立ち替わり出演する。それが目当てでニューオリンズに詣でたといってもいいくらいの内容です。昼間のニューオリンズ・ジャズ&ヘリティッジ・フェスティバルから直行したため、疲れ果てていて、到着直後には当日の出演者を把握していなかったところに、アコースティックギターの渋いブルースが聞こえてきました。あれ、これって聞き覚えがあるな?なんだろうと思って遠くからステージを見るとなんとロックウッド爺が。素晴らしい弾き語りでした。ああ、こんな風に60年、70年に渡って演奏し続けるなんて奇跡だなあ。そう思ったものです。これからもチャック・ベリー、ゲイトマウス・ブラウンと並ぶ、音楽を続ける目標としていこうと思います。合掌。

[link:92] 2006年11月26日(日) 02:33


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