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新・のんき大将のごたく from 川口義之:2004-05-01


2004年05月01日(土)S・ミラー〜D・ボウイ〜サンタナ

ここニュー・オリンズは朝9時過ぎ。
窓からは赤いトラムが走るのが見える
一日降り続いた雨も止み、
今日のフェスは再開するだろう。

昨夜はソールド・アウトだったデビッド・ボウイ
(発音的にはデイビッド・バウイイといった感じか)
のコンサートにも途中入場ながら満喫できた。

一昨日のアル・グリーン、ボビー”ブルー”ブランドの
公演と同じ会場ながらも規模の違いを実感。
PA、照明ともに専門のクルーを連れて来ているだけ
あって、日本の武道館公演と同様の機材、いやむしろ
劇場のコンサートだけにより本来の狙いに近い演出が
されていたように感じた。

実は一昨日のコンサートはPAトラブルが終止続く、
厳しいものだった。前座扱いのボビー・ブランドは
ほとんど生音。メインのスピーカーからは何か関係
ないCDらしい音が漏れる。
さすがにしばらくして客のブーイングから演奏停止。
本人も軽いジョークでつなぐも数回にわたる中断で
テンションはがた落ち。
結局盛り上がりきることなくステージを降りた。

それに比べアル・グリーンはさすがの現役感で、
場の空気を引っ張って行く。ヒット曲の数々を
見事なステージングで披露。
途中のMCの場面で一部と同様のPAトラブルに
なりかけたが、強引に音圧のある曲を始めて
ことなきを得る。
プロデューサータイプのミュージシャンならではの
決めの細かさだと思う。
ボウイにも通じる部分だと思うが。

ミュージシャンの現在の勢いはサポート・ミュージシャン
の演奏力に如実に現れたりもする。
もちろんお金が沢山動くことによって
腕利きが集まるってこと。

やはりアル・グリーンのバックはコーラス、ダンサー、
ホーンも含む大編成かつかなりの演奏力。
B・ブランドのサポートもいい雰囲気だったし、
個人的には田舎臭いホーンセクションも含めて好きだが
やはり見劣りするのは事実である。

同様のことが今日のサンタナのステージでも感じられる
のだろう。5年ほど前だったと思うがやはりジャズ・
フェスの会場でサンタナを見ている。グラミーを取って
世界規模での復活をする直前だったと思う。
期待しないで見たらあまりの良さにびっくりしたものだ。

人づてに聞くところによると、グラミーを取ってから
メンバーが代わったらしい。彼の場合はむしろその前の
メンバーの方が良かったとの声もあるが。

同じサンフランシスコを代表するS・ミラーのバンドを
見るとバンドの勢いの違いは感じざるを得ない。
かなりいいバンドだったが、少しアップテンポのエイト
ビートのヒット曲の幾つかは、はぎれが悪く元曲の良さが
感じられなかった。

当時のグループとしてはもっとも現代的なグルーブを持つ
バンドだと感じていただけにもう一花咲かせて欲しい。
本人の歌唱力は衰えていない様子で安心した。
若干ギターはゆるくなっているようだが十分楽しめる。
サポートのギタリストがかなり良いので、
このままなんとか再評価、
新しいヒット曲なども期待したい。

マイペースで続けていればいいじゃないかって意見も
ありましょうが、彼のサウンドはいいメンバーがあって
始めて成り立つ繊細な音楽だと思うのです。

さて今日のサンタナはいかがかな。
雨が降ったのが昨日で良かった。
ハリー・コニックJr.を見られなかったのは残念だが。

76.jpg 280×210

[link:76] 2004年05月02日(日) 00:42


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