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新・のんき大将のごたく from 川口義之:2009-03-07


2009年03月07日(土)5年越しの音源完成

さまざまなプロジェクトが平行して進んでいる栗コーダー関連。
その中でも頓挫したまま遅々として進まなかった、のんき大将の
イベントの音源化がいよいよ具体化した。いや、具体化はすでに
していて、発売日も決まっているわけだが、
そのマスタリング作業が終了したってことですね。

なにせ録音自体は栗コーダーの10周年イベントの一環で、
2004年の夏のことでした。
偶然にもおもしろいライブ音源が録れたので、機会を見て
発売しようと思ったものの、一枚のアルバムにするには
少々曲数が足りず、更にイベントを重ねておもしろいテイクを
増やすべく費やすこと数年。ってもその間にやったイベント
は少ないんですが。なにせ栗コーダーが急に忙しくなりまして。

今年は15周年でもありますし、今を逃したらもう出し損なう
んじゃないかという危機感の中で制作を再開。同時進行中の
渋さ知らズと栗コーダーの競演盤「渋栗」のために録音した、
渋さ知らズのアウトテイクの中で、僕がフィーチャーリング
されている曲を、その5年越しの作品の中に収めることにして、
曲を並べてみたところ意外な整合感が。
まとめるべき時に、そのための要素が思いがけず現れる。
そんなことがあるものですね。

さらに、自分が40歳になる前の日に行った自主イベント、
「Life Begins at 40 Vol.0」
その日の音源も1曲、あらためて収録することにしました。

その翌日の誕生日から始まるシカラムータの
ツアー中に、バンド仲間が二人急逝しました。
それを皮切りに、この5年ほどの間に何人もの音楽の友人が
旅立っていきました。その中には、いずれ一緒にバンドを
組みたいと思っていた友人、活動停止していたバンドを共に
再開したいと思っていた友人、あのバンドに入りたいなあって
思っていた友人(ぼくが自分から機会があったら参加させて
くれっていったのは人生で二回切りです)。
自分のソロアルバムを作るときには絶対参加してもらおうと
思っていた友人。
そのそれぞれが実を結んだ際には、飲みながら、
ともに喜んでもらえるはずだった西荻の或る店主。
ぼくの人生の中で、最も音楽にどっぷり浸かっていた、
ぼくらのサマー・オブ・ラブとも言える
大学時代をともに過ごした先輩。

今作らなくては、という強い気持ちを継続させてくれたみんな
に感謝します。今やれることをやっておかないと後悔する、
そう思って思い切って始めたイベントが、ようやく音盤の形に
結実できそうです。おそらく初の個人名入りの作品となる
わけですね。明確なソロアルバムってんじゃないけれども、
自分の名刺のひとつとなる、しても恥じないものが
できたと思います。

この5年間の間に個人レーベルを持ち、栗コーダーに自作を
提供するようになり、ホールコンサートを行うことも多くなり、
仲間にオスカー受賞者まで登場しました。

自分自身は、このペースでぼちぼち音楽を続けていけたら全く
幸せだと思っています。その中で時折自分に負荷をかけつつ、
この人は何をしたいんだろう、という答えを少しずつ現して
いけたら、それまた幸せだと思います。

今回とくにお世話になった4人のエンジニア、
小俣さん、田中さん、本業はミュージシャンだけど、ドラムの
夏秋くん、同じく本業はドラマーのイトケン。

ぼくのできない部分を大きく担っていただきまして
本当にありがとうございます。皆さんなしには、全くもって
どうにもならなかった次第です。尊敬してます。
これからもお世話になります。なりますとも。
なにせ今が始まりですから。

[link:116] 2009年03月08日(日) 01:16


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